欧州コロナ通信 第305回 2020年7月1日
出張が多いと、その間に締め切りが来る原稿を、事前に書いて送っておかなければならない。
したがって、私の以前の生活は、とても慌ただしかった。
連載物がいくつかあるので、3週間の出張となると、その間の原稿を事前に書くのはかなり大変である。
今は隠遁生活者である。
この3ヶ月は、20分かけて近くの広場まで歩いて、郵便物を出したりパンを買ったりするのが「旅行」になった。
私は酒もタバコもギャンブルも全く関心がない。
原稿を書くのとイラストを制作するのが好きなだけだ。
隠遁生活の利点は、原稿を書いたりイラストを描いたりするのにゆっくり時間をかけられることだ。
原稿もイラストも、急いで制作すると、後で読んだ時に気に入らない物になることが多い。
やっつけ仕事は、だめ。
さらに、ドイツの自然の美しさを改めて愛でる気持ちになる。
外国にいると、テレビには出られないから、静かに暮らせるのが嬉しい。
ドイツにいても時々ラジオの出演要請が来るので、日本にいたら大変なことになっているだろう。
粗忽者には、原稿執筆くらいで十分だ。
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