mixiユーザー(id:6002189)

2020年04月10日02:45

56 view

Corona

欧州コロナ通信 86
4月9日・木曜日

4月8日のシャリテ病院のドロステン教授のラジオ解説も興味深かった。

ロベルト・コッホ研究所は、ドイツの通信会社から匿名化したスマホの移動データの提供を受け、分析した。

その結果、3月23日にメルケル政権が外出制限令を施行して以来、その前に比べて市民の移動が約40%減った。

外出制限令の効果が、数字として表れている。

さらに同研究所は、コロナ接触・早期警戒アプリ(Contact tracing application)の導入へ向けて実験を続けている。

その狙いは、無症状感染者の発見にかかる時間を短縮することだ。

現在は症状のある人のPCR検査結果が陽性だと、保健所がその人に直近の濃厚接触について聞き取り調査をする。

そして保健所が濃厚接触者に電話をかけてPCR検査に来るように言わなくてはならない。

しかし現在ドイツでは感染者数が急増しているので、保健所が感染経路を再構築するためのマンパワーが不足している。

しかもドロステン教授によると、ドイツのコロナ感染の46%は症状が出る前に起きている。

無症状の人が、知らない内にウイルスを伝播しているのだ。

つまり症状が出てからPCR検査をするのでは、遅すぎるのだ。

コロナ接触・早期警戒アプリでは、陽性になった人がアプリにその事実を入力すれば、過去にスマホの近くにいた、すべての人のスマホにその事実を自動的に通報し、「検査に行きなさい」と勧める。

感染経路を再構築するプロセスが、自動化され、時間を大幅に短縮できるというわけだ。

もう1つロベルト・コッホ研究所が実験しているのが、スマホのフィットネス・トラッカーのデータの寄付を受けて、匿名化し、ユーザーの平熱と脈拍数の変化をとらえるプロジェクト。

ドイツでは1000万人がフィットネス・トラッカーを使っている。

このデータ・レイクを使えば、ドイツのどの地域で多くの市民の体温や、脈拍が上昇しているかをキャッチすることができる。

つまりどの地域でコロナ感染者のクラスターが生まれているかについて、政府がいち早く知ることができるわけだ。

どちらのプロジェクトも、一刻も早く導入してほしい。


3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する