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2020年04月10日00:54

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Corona

欧州コロナ通信 86
4月9日・木曜日

明日は聖金曜日。Karfreitag。

キリストが磔刑に処せられ、苦しみの内に絶命した日だ。

欧州で復活祭が始まる。おそらく歴史上、最も沈黙と死に覆われた復活祭である。

ローマ教皇の復活祭の講話は、信者が一人もいない広場の前で行われた。通常ならば想像もできない光景だ。

エルサレムの聖墳墓教会も、扉を閉じたままである。

メルケル政権は、感染者数の増加速度を調査し、州政府首相たちとともに、復活祭明けに制限令の一部を緩和することができるかどうかについて協議する方針だ。

事実上、休止状態にある経済界からは、「少なくとも緩和への筋道を示してほしい」という要望が強まっている。

リーマンショックを上回る景気後退への不安は、ドイツ社会で刻一刻と高まりつつある。

だがイタリアやスペイン、フランス、英国の惨状を見る限り、果たして欧州で近い内に「緩和措置」が可能なのかどうか、私には予測ができない。

ドイツの集中治療室のキャパシティは、約2万5000床。政府と医学界はこの数を2倍に増やすべく懸命に準備している。


ドイツ医学界は「迫り来る津波」に備えて、集中治療室が不足した際のための、社会的合意を形成しようとしている。

新潮社のフォーサイトに掲載した記事です。

https://www.fsight.jp/articles/-/46762?fbclid=IwAR2NatwBWWV_AOdmmFOkfveBejDYfkieqUzHWYzgep05kwY7-Zy8yFgwqas
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