欧州コロナ危機・ミュンヘン籠城記 43
3月30日・月曜日
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日本で切迫感が高まっているのを感じます。東京の編集者のみなさんのメールにそのことが表れています。
冷静になりましょう。一番悪いのは、パニックに陥ることです。
出口のないトンネルはありません。曙光のない夜もありません。
1918年のスペイン風邪も、永遠には続きませんでした。
しかしコロナ危機は、長期戦になります。短期決戦ではありません。
私が住むドイツの感染者数はもう6万人を超えており、さらに増えるものと見られています。
これは、スローモーションで襲ってくる自然災害です。
地震や台風、竜巻と違って建物は壊れませんが、人命と経済が危険にさらされています。
ドイツの健康大臣は、先週「嵐の前の静けさだ」と言いました。
つまりドイツの医療システムと政治、経済、社会の鼎の軽重そして大災害に対する抵抗力が問われるのは、これからなのです。
しかし大半の市民はじっと外出制限令、接触制限令に耐えています。
自分が感染しないことが、医療システムへの過重な負担を避け、他人を助けることになるのだと信じながら・・・。
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