私の特技は少ない。あえて言えば、どこでも熟睡できることだ。刑事の家へ夜討ちに行く際のタクシーの中や、ワシントンからロンドンのNATO首脳会議へ向かうプレス専用機の中でも熟睡できた。
昨日23時ごろ、階下の下宿人が大音響で音楽を流してパーティーをやっていた。しかし私は疲れていたので、騒音がほとんど気にならず、朝8時まで熟睡した。
翌朝、私の部屋の一階上の住民が私の所に訪ねてきて、「お宅の下の人、ゆうべうるさくなかったですか?」と尋ねた。私は「少し気が付きましたが、疲労のため寝込んでしまいました」と答えた。自分でも、我が睡眠能力の高さに呆れた。
「先週もうるさかったので、朝3時に注意に行ったのですが、扉を開けなかったですね」と隣人。こいつはかなり性悪だ。ドイツ人のマナーもモラルも、どんどん低下している。
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