Jews in Germany

疲れた１日の締めくくりは、ミュンヘン名物Ｓバーン（列車）のポイント故障！帰宅時に発生したため、列車は午前８時の上り中央線並みの混雑。おしくらまんじゅうである。ドイツ人は満員電車に慣れていないので「日本に来たみたいだ」と笑っていた。私は東京にいる時と同じように目を閉じて、周囲からの情報を極力遮断していた。

ところが周りの人の話し声は耳に入って来る。あるドイツ人が知り合いに「ついに妹がイスラエルへの移住を決意した」と話していた。ドイツでは去年からユダヤ人を狙った暴力事件や嫌がらせが増えており、国外移住を考えるユダヤ人が増えている。フランスと同じだ。

去年１２月にＥＵ基本権機関（ＦＲＡ）が行ったアンケートによると、「ドイツはユダヤ人にとって安全だと思えないので、他の国への移住を時々考えることがある」と答えた回答者の比率は４４％にのぼった。いやな時代になってきた。