ベルリンのテロ

クリスマス前のドイツは、ベルリンでのトラックによるテロ事件のために重苦しい雰囲気に包まれている。警察はまだテロとは断定していない。しかし犯行の状況と、連邦検察庁(Bundesanwaltschaft)が捜査指揮を担当している事実から、ニースの事件に触発されたテロにほぼ間違いない。ドイツではテロ事件は国家体制に対する犯罪とみなされ、必ず連邦検察庁が担当する。米国・国務省は、事件前に「ドイツのクリスマス市場ではテロが起こる危険があるのでなるべく避けるように」と警告していたが、その懸念が現実になってしまった。残念ながら、無差別テロを１００％防ぐことは不可能だ。暗い年の瀬。