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mixiユーザー(id:6002189)

2016年05月19日02:59

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発展途上国とのフェア・トレード商品に人気





 ヨーロッパの消費者の間では、発展途上国の農民に最低限の価格を保証する公正貿易、いわゆるフェア・トレードの原則に基づいて輸入された食料品の人気が高まっている。




 ミュンヘン市内のスーパーマーケットの一角に、Ethiquable(エティカーブル)というブランドの食料品を置いたコーナーがある。エクアドル産のチョコレート、ペルー産のポテトチップ、インド産の紅茶などが置かれている。




自然の恵みを連想させる緑色と黄土色を基調とした商品パッケージや袋には、農産物を作った農民の顔写真が印刷されている。さらに、商品の生産地や生産者についての詳しい解説が、地図入りで載せられていることも、一般の食料品とは異なる点だ。




 たとえばコンゴ産の粉コーヒーの袋には、次のような解説が書かれている。




「このコーヒーの豆は、コンゴ東部のキブ湖畔の火山に近い高地で作られました。15年間続いた内戦にもかかわらず、この地域の農業協同組合の3200人の農民たちは、コーヒーによって未来を切り開くという夢を捨てませんでした。ここでは、一時コーヒー豆の栽培が中止されていましたが、新しい栽培法と欧州の企業による豆の買取によって、農業が復活したのです」。




 こうした解説によって、農産物を作る人々の顔が見えてくる。さらに消費者は、商品の購入を買うことで、発展途上国の農民たちを支援できることを理解する。




 エティカーブルは、2003年にフランスで創設された協同組合の上部組織。24ヶ国の農業協同組合が作った約130種類の商品を、欧州で販売している。




 フェアトレード商品にとって最も重要なのは、消費者に対する情報開示だ。エティカーブルの食料品には、フェアトレード商品であることを認証するマークが印刷されている。




商品が公正貿易に基づくことを認証するのは、ドイツのボンにある「フェアトレード・インターナショナル(FLO)」という組織。商品の販売者がこの認証印を受けるには、原料を作る農民が搾取されず、長期的に農業を続けられるように、最低限の価格が保証されていることや、有害な農薬が使われていないことなどの基準を満たさなくてはならない。




 消費者にとっては、生産者が搾取されていないことを独自に調べることは難しいので、認証印はフェアトレード商品を選ぶ上で手助けになる。




 欧州では、近年フェアトレード商品の売れ行きが伸びている。FLOによると、ドイツでのフェアトレード商品の2013年の売上高は6億5400万ユーロ(915億6000万円・1ユーロ=140円換算)。




前年に比べて約23%の増加だ。ドイツ人はコーヒーが好きなので、フェアトレード商品の中でもコーヒーに最も人気が集まっている。




 欧州でフェアトレード商品の人気が高い理由の一つは、市民の間で「今日の商品の中には、発展途上国の労働者を安い賃金で働かせることによって、値段が低く抑えられているものがあるのではないか」という疑問が強まっていることだ。




発展途上国の工場で、多くの労働者が火災のために犠牲となったことが報じられると、欧州の消費者の中には、一部の繊維製品が、劣悪な労働条件の下で作られていることを知って、心を痛める人がいる。




 欧州社会では、米国やアジアよりもキリスト教的な価値観が深く根付いており、人々がそうした価値観を暮らしの中で実践しようとする傾向が強い。




フェアトレード商品を選ぶ人は、それを買うことによって、アフリカやアジアの農民に手を差し伸べることをめざしているのだ。ある意味では、人々の「良心の痛み」を和らげてくれる商品なのだ。




 「消費」と「慈善事業」の2つの側面を持つフェアトレード商品の市場は、今後も欧州で拡大するに違いない。

 




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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2016年05月20日 08:03
    フェアトレードがスーパーで売られる様になって、今までその存在を気に留めなかった人々の目にも触れる様になり多くの人が購入する様になる事は本当に良い事なんですが、消費者とスーパーなどの企業がそこに慈善事業という価値を付加する限り(実際その傾向があると思う)、フェアトレードの本来の意義が広く理解されるのは(ドイツでさえ)まだ遠い話だとつくづく思います。

    大企業が生産者を搾取して作る安い商品(でも企業は大儲けをする)を買わずに、様々な民間団体規模のプロジェクト等により作られるフェアな商品を買うという、本来なら正当であるはずの事がなぜ慈善事業なのか、という事です。

    今年30周年を迎える町のフェアトレードの店で10年以上ボランティアとして働く中で最近考える事です。

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