mixiユーザー(id:6002189)

2015年01月17日03:51

224 view

徹底した実利主義 


 米国人Fさんは、すでに10年以上シンガポールに住んでおり、パーマネント・レジデント(永住者)の資格を持っている。彼女はシンガポール人ではないのだが、ある役所で公務員として働いている。外国人でも公務員として働ける国というのは、珍しい。それだけではない。

彼女の息子も米国人だが、18歳になった時点でシンガポール軍に徴兵される。兵役期間は2年間に及ぶ。この国では永住資格を持つ外国人の子どもには、兵役義務があるのだ。

これまで色々な国を訪れたが、外国人に兵役義務を課す国は、初めてだ。永住資格を与える代わりに、まるで自国民並みの義務を課す。この国を支配している華僑ならではの、すさまじいまでの実利主義である。シンガポールの人口はわずか530万人。少子化、高齢化も進んでいる。

このため自衛のための兵力を確保するには、永住資格を持つ外国人の手も借りる必要があるのだ。そのためには、パスポートが米国人だろうか日本人だろうが、シンガポールの華僑たちにとってはかまわないのだろう。

 シンガポールは効率主義・成果主義の国でもある。シンガポール国際空港のトイレの出口にタッチスクリーンがあるのに気がついた。客は、このスクリーンのボタンを押して、トイレの清潔度を採点する。客は「とても清潔だ」から「とても不潔だ」まで5段階の評価をできる。

スクリーンには、トイレを掃除している人の顔写真と名前が掲示されている。評価が低い掃除人は、クビにされてしまうのだろう。トイレに掃除人の仕事ぶりについてのアンケートがある国は、初めて見た。トイレが清潔なのは結構だが、なんとも厳しい社会である。

 駐車料金の精算方式も、極めて効率的だ。車には一種の電子式デビッド・カードが装備されていて、駐車場を出る時に自動的に料金が引き落とされる。

車が駐車場の出口に近づくだけで、自動的にバーが開く。駐車する前にパークメーターに小銭を入れて駐車券を買ったり、駐車場から出る時に、機械に小銭を投げ込んだりする必要はない。

 ここで長年働いている外国人の間でも、「シンガポールは住みやすい」という声をよく聞く。(続く)
(文と絵・ミュンヘン在住 熊谷 徹)筆者ホームページ: http://www.tkumagai.de

5 3

コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2015年01月17日 09:18
    シンガポールって小国だから軍はそれ程の規模はないと思いがちですが実は結構な軍事力を保持してます。恐らく東南アジア最大のレオパルド戦車保有国です。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2015年01月17日 11:31
    >>。この国では永住資格を持つ外国人の子どもには、兵役義務があるのだ。 ・・よく覚えておきます
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2015年01月18日 14:21
    アメリカも、外国人でも公務員になれます。私もアメリカで公務員でした(永住権なし)。そして私の主人、アメリカ人ですが、日本で公務員してました(永住権なし)。職種によっては日本でも、外国人でも公務員になれます。国政に関わること以外では外国人が公務員になれる国というのは珍しくはないと思います。しかし兵役は初めて聞きました。

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する