「ススキーノと共に」第７７７回のゲストは元NTTのビジネスマンで、札響合唱団、ススキーノ団員の渡邊康夫さんでした。72歳。
室蘭市出身の渡邊さんは室蘭工業大学・電気科を卒業してNTTに入社し、東京、大阪、名古屋、長野など全国を転勤し、2010年頃から念願の故郷・北海道に勤務。
NTT系列会社の北海道支社長などを歴任したビジネスマン。
「学生時代に合唱経験はありませんでしたが、東京本社では「ＮＴＴ合唱団」で鍛えられ、サントリーホールにも出演しました」。
名古屋時代にも市民合唱団で歌ってきたこともあり札幌勤務で札響と共に歌う札響合唱団の存在を知り、オーディションを受けて見事合格しました。
「札響合唱団指揮者の長内先生から「男声合唱団ススキーノ」の話を聞き演奏会に行ってみたところ、「おじさん達が宮崎駿監督のアニメ主題歌「となりのトトロ」を楽し気に歌っていたのに惚れて仲間に入れてもらいました」。
（※もちろんオーディションなんてありませんし、即戦力のトップテノールとして大歓迎でした）
この日の放送で渡邊さんが選曲したのは、入団のきっかけとなった２０１０年「道銀チャリティコンサート」（キタラ大ホール）でススキーノが歌った『となりのトトロ』と『さんぽ』（作曲・久石 譲）
2曲目は201９年「クリスマスディナーコンサートＪで歌ったなかにし礼・作詞 中村泰士・作曲で細川たかしさんの大ヒット曲 『北酒場』
「飲んべいにはほろ酔いながらのこの曲はまさに人生歌です」。
3曲目は同じく2019年の「クリスマスデイナーコンサート」で歌った 『You are my sunshin』 。
東京団員のバリトン・辻 聡さんがサンシャインシティの専務だった縁で2018年に初の東京演奏会が実現しました。
「翌年2回目の演奏会でこの曲を歌おうと直江香世子さんに編曲してもらって練習を重ねたものの、残念ながら台風1９号で飛行機が全便欠航となり団員は上京できませんでした」。
4曲目は毎年、レクイエムやオペラ曲、「第九」などを歌ってきた札響合唱団が今年10月22日、23日の定演で歌うハイドン作曲の『戦時のミサハ長調』はウクライナへのロシア侵攻で亡くなった人々への鎮魂のミサ曲となることでしょう。
＜渡邊さんが持参した音源はバイエルン放送合唱団の荘厳なハーモニーでした＞
「コロナ禍がまん延防止期間が終わり、練習を始めていますが、ドイツ語の発音に少しで
も役立つのではとNHKのドイツ語講座を始めました」
5曲目は渡邊さんも初めてビートルズを男声合唱で歌った『Hey Jude』。（編曲・直江香世子さん）
「シンコペーションと１６分音符だらけでフインガースナップ（指パッチン）があるので暗譜するのが大変でした」
渡邊さんは専門性が求められる高度な札響合唱団（混声）と平均年齢60歳以上のおじさん合唱団・ススキーノ（男声）の２つの合唱団に所属して、毎日発声や発音練習、譜読みまでやっている大変熱心な合唱人間です。
因みにこの日かけた音楽のすべての楽譜を持参してスタジオ入りしたのは渡邊さんが初めてでした。
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