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2022年05月02日17:39

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札響の首席チェロ奏者〜石川祐支さん

「男声合唱団ススキーノと共に」第762回のゲストは札幌交響楽団のチェロの首席奏者・石川祐支さんでした。

1977年2月名古屋市生まれ。45歳。

5歳でピアノを始め、8歳でチェロを学びました。

「6年生の時に世界最高のヨーヨー・マさんの演奏のカセットを聴いて、プロを目指すことを決めました」。

習っていた先生が卒業した東京音楽大学に入学して鍛錬を重ねて首席で卒業。

1999年「日本音楽コンクール」で第1位、併せて黒柳賞を受賞。

2003年から東京交響楽団の首席チェロ奏者となりました。

2年後、札響の事務局長に声をかけられてに何回か客演で演奏し、音楽監督の尾高忠明さんに認められて札響の首席チェロ奏者となりました。

「札響は道内唯一のプロオーケストラで、道民に親しまれていますから、道内各地で演奏
できるのも楽しいですし、美味しい料理と人に出会うのも楽しみです」。
この日の放送で石川さんの選曲してくれたのは、1曲目は2019年に88歳で亡くなった 世界的マエストロ・ラドミル・ エリシュカさんの札響指揮で石川さんのチェロ独奏のドヴォルジャーク作曲『チェロ協奏曲』でした。

「初めてエリシュカさんの指揮で演奏した時に、終演で各楽器の首席奏者と握手してくれたのですが、私とは20秒以上何回も握手してくれた温かい手の感触は一生忘れることはありません」。

2曲目は大好きなリヒャルト・シュトラウスの歌劇『カプリッチョ作品.85 』
「オペラの終盤の場面転換で演奏される曲ですが『ウィーンストリングゼクステット』の華麗な弦楽6重奏は何度聴いても堪りません」。


3曲目はモーリス・ラヴェルの『 ピアノワークス 』を戦後のフランスの代表的なピアニスト・サムソン・フランソワの幻想的な演奏で聴かせてくれました。

「ラヴェルは現実世界から異世界へ連れて行かれる様な不思議な感覚になるので好きなのですが、サムソン・フランソワの演奏は特にその感じが強烈にあるので、現実を忘れたい時にはもってこいのピアニストです」。

4曲目はリヒャルト・シュトラウスの交響詩『ドンキーホーテ』。                カラヤン指揮の「 ベルリン・フィル」とロストロポーヴィチ のチェロ。

「とにかく圧巻!! DVDで鑑賞したのですが、ロストロは暗譜で演奏していたので、私も札響と演奏した時は、暗譜でやりました」。

5曲目はドイツ滞在25年のピアニスト・大平由美子さんとのデュオアルバムからブラームスの『チェロ・ソナタ第一番 』

「どんな曲も磨き上げた技巧で表現できる大平さんとは度々共演してきましたが、このアルバムも愛情豊かに応えてくれました」。

5月の札響は14日に名曲コンサート「ようこそマエストロ川瀬」
<4月からの正指揮者・川瀬賢太郎さん・キタラ大ホール>、28日の第645回定演は首席指揮者・パーメルトさんのタクトで「モーツアルトピアノ協奏曲第27番」ほか<キタラ大ホール>。
石川さんのソロリサイタルは9月24日<キタラ小ホール>。

12月23日に室内楽演奏会<キタラ小ホール>
12月26日、27日 (江差町・七飯町)「札響とハイドンのチェロ協奏曲」を共演する予定です。

「私にとってチェロは生き甲斐であり、チェロがなければ生きていけません。口では言い表せない事もチェロは包み隠さず表現できる最高の芸術です」。
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