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2021年11月18日10:59

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10歳でヨーロッパに研修旅行〜ピアニスト・北濱佑麻さん

「ススキーノと共に」第752回のゲストは子供の頃からクラシック音楽の本場・ヨーロッパで研鑽し、アメリカ留学を経て、札幌を中心に活躍するピアニストの北濱佑麻さんでした。
1989年札幌生まれ。32 歳。
3 歳でピアノを始め、8 歳で札幌コンセルバトワールで学びました。

「音楽院に通う志の高い先輩や仲間たち刺激を受け、将来は音楽の道に進みたいという気持ちになりました」。

10 歳で AOCC 海外音楽研修に参加し、プラハ、ウィーン、パリでマスター・クラスを受講し、演奏会にも出演。

「いつかは留学したいという気持ちを抱きました」

札幌手稲高校に入学して、「オーケストラHARUKA」とモーツアルトのピアノ協奏曲 21 番を演奏。

「初めてのフル編成のオーケストラとの共演でした」。

大学は国公立を希望していたので京都市立芸術大学を受験して合格。室蘭出身のピアニスト・上野真先生に師事。

「上野先生に出会わなければ、今こうしてピアノを続けていられないほど、音楽との向き
合いかた、考え方を教えてくれた偉大な恩師です」。

学部時代はモスクワ音楽院の研修旅行や国内の音楽祭に参加し、大学院に進学して国際ピアノアカデミーのレッスンを受けるために初めて 1 人でドイツに行き、3 人の教授からレッスンを受け、ガラコンサートにも出演しました。

「世界中から集まったたくさんの素敵な仲間との出会いがあり、今もSNS などで繋がっています」

最後の修士リサイタルで高評価をうけ、大学院市長賞を受賞して首席で修了し、アメリカ留学の推薦を受けましたが、「奨学金(助成金)だけでは足りなくて帰札して留学費用を貯めることにしました」

その年に文化庁の新進演奏家育成プロジェクトのオーデイションを受けて合格し、翌年「長年の念願だった札幌交響楽団との共演を実現することができました」。

2016年にアメリカ南部の「ノース・フロリダ大学」に留学。

「のびのびと自由に暮らす周りの人の環境のおかげで、ピアノが楽しくなり、伴奏の依頼もすべて引き受け、レッスンでは毎週違う曲を暗譜し、オーケストラのピアノパートを担当し、ジャズにも挑戦する充実した 1 年でした」。

帰国する前にヨーロッパの空気を感じたくて、イタリアのコンクールに挑戦することにしました。

その搭乗した飛行機が 1 時間以上遅れて、乗り継ぎ便に行くためにダッシュして派手に転んで中指を強打。

「内出血で中指が腫れてきたときは、泣きながら母に電話、幸い飛行機も 30 分以上遅れて離陸して事なきとなりました。

2 日後に南イタリアの「フィラデルフィア市国際音楽コンクール」では「手の見た目は酷いものの演奏には支障なく幸い第1位となることができました」。

帰国後はコンサート、コンクールの伴奏やソロ演奏、挙式演奏(パイプオルガン)、ピアノ教室の講師、2019 年からは札幌コンセルヴァトワールの専任講師、2020 年から女声合唱団の伴奏ピアノなど慌ただしい毎日です。

この日の放送で佑麻さんが聴かせてくれたのは、アメリカ留学で師事したジャズもこなす・ゲイリー・スマート先生のビートルズの「PennyLane」の即興演奏、佑麻さんの魂の輝きのようなピアノソロでアルゼンチンの作曲家・ヒナステラの 「アルゼンチン舞曲 」、小学生の時から大好きな椎名林檎さんの名曲『茎(STEM) 』、佑麻さんの念願が叶って札響と共演したラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲 OP43 』の第 18変奏は「優美なオーケストラの響きに乗って身体がどこまでも軽くなり音楽の素晴らしさを感じることのできた幸せな瞬間でした」。

最後にアメリカ留学中に大学で上演した「ストリートシーン」というジャズオペラの 1 曲『 Moon Face ,starry eyed 』ではオーケストラのピアノを演奏しましたが、音源がないので「ベニーグッドマン楽団」の 名演奏を聴かせてくれました。   

★「北濱佑麻ピアノリサイタル2021〜南米の風を感じて〜」 11月 20 日(土)午後 7 時開演 ザ・ルーテルホール
<中央区大通西 6丁目> 011−251−1311
チケット:一般 2000 円 高校生以下 1000円

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