mixiユーザー(id:597544)

2020年09月16日17:56

17 view

高木彬光「覆面紳士」

国立国会附属図書館で。
神津恭介と透明人間を擁するX団との戰いを描く冒険ジュヴナイルで、お馴染み古沢博士一家の初登場篇。作中、小説の黄金仮面の仮装が出て来るが、これは乱歩の黄金仮面の事だろう。
今日では、ほぼ幻の作品で、確か高木彬光のジュヴナイル作品集の企画が有った筈なのだが中々出る様子がないので、一足先に読んでみた。
それにしても西條八十作品に較べると健全に感じられるのは何故だろう。
本作以前にストーリーは異なるが、作者は大映の「透明人間現る!」の原案をやっており、今度はそれを小說にしてみたらしい。䞬朙にされた生物が凶暴化するのも同じだが映画よりもウエルズの作品に対するオマージュが強い。
本書はラスト近くに頁の破損が有り、ストーリーを追うのに支障を來たす程ではないが残念だった。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する