アンソニー・アボット「サーカス・クイーンの死」論創海外ミステリ

戰前から戰中にかけて書かれたニューヨーク市警察のサッチャー・コルトを探偵役にしていたシリーズの一作。
サーカスに脅迫状が届き、やがて脅迫通りに空中プランコの花形スターが死亡する。コルトが指揮をとって捜査する中、同じサーカスに見世物用に連れて来られていたウバンギ族たちは、そこに魔術的解釈を見出す。その一方、コルトの友人で三枚目の検事長は容疑者の一人を犯人と決め付け自白を強要、事態は錯綜していく。