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2020年02月29日00:10

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柴金陳「知能犯之罠」行舟文化

現代中国を舞台にしたミステリ。
主人公は二人、警察のエリートと、犯人。最初から綿密な計画で犯行が重ねられ、それをどう捜査していくか、捜査する側と事件を犯す側の双方の視点から語られている。
階級社会である中国の現状を描いており、犯人を挙げる事よりも出世の事だけを、その為には上の者たちの憶えめでたくあろうとする事を最優先と云う辺りが、赤裸々に描写されている。その結果、訪れるラストは欧米や日本ではあり得ないものだろう。


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