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2021年10月11日16:20

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ベートーベン 交響曲 第5番「運命」カルロス・クライバー

ベートーベン 交響曲 第5番 ハ短調「運命」
カルロス・クライバー指揮 ウィーンフィル
https://www.youtube.com/watch?v=PNpyRBVTavQ

名盤中の名盤である。ベートーベンの5番を聴くにあたり、カルロス・クライバーは絶対外せない。

などと世間やネットでの評価はすこぶる高いが、ヘソ曲がりの私は、へ〜、ふ〜ん、てなもので、実際に聴いてみれば、評価が高くても、あまり魅力を感じなかったり、反対にほとんど無名、又はさほどの評価がなくても、惹かれる演奏はある。

で、このウィーンフィルとのクライバーの5番はどうだったか?

世間様の評判通りである (妙に悔しい...あせあせ)
5番はもう何十人もの指揮者のCDやコンサートを聴いてきたが、ピカイチである。5番に関してはクライバーとその他、と言って良いくらい、つまりは別格。

切れ味の鋭いシャープな響き。熟練の見事な居合いの様な、息を飲むような素早い音の立ち上がり。
そして何より、音の密度が高く濃い。この5番のみならず、すべてのジャンルに於いても、これ以上の、魂の凝縮された音楽を、私は未だに知らない。

アクセントを駆使し、それが演奏上の特徴のひとつとも思えるが、かといって耳障りな響きはない。第1楽章の第二テーマ、第2楽章など、実に詩情豊かでもある。

しなやかに歌う弦楽器、そしてティンパニー、ホルンがよく響いている。なのでマーラーや R・シュトラウスに比べ、地味な編成のベートーベンの5番だが、色彩感もとても豊かに聴こえる。

正直なところ、5番は最後の第4楽章まで聴き通すには、ちと、もたれる場合もあるけど、クライバーのは一気に聴き通せてしまった。

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