模範的?なトランスジェンダー

今日はジェンダークリニックの日でした。

2か月ぶりだったので、たっぷりおめかしして、お化粧も（ナチュラルメイクですが）しっかりしていってきました。

で、最初はサポートの看護師の方が、「カチューシャ可愛いですね」とアタシのこだわりポイントをピンポイントで褒めてくださったのがすごく嬉しくて。
そこからは、結構気楽な気分で面接できたと思います。

その中で出た話が、会社でのアタシの扱いがどうなるのかと言う話で。
アタシは元より、男として入社して10年以上在籍しているので、いきなり性別が変わりましたなんて言ったって周りは困惑するばかりだと思っていたので、外見は変わるかもしれませんけど、最後まで男として扱ってくださいと会社には既に言ってあるので、その旨を先生に話したところ、「素晴らしい。全ての患者さんが、あなたのような考え方であって欲しい」とまで言われました。

結局の話、一般的にはジェンダーの問題を抱えている方は、「とにかく早く、自分の性別を正し、周りに認めさせたい、周りから認知されたい」という欲求が強く出る方が多いらしいです。
なので、アタシみたいに周りとの和を崩さないように、TPOをわきまえてその時その時で性別を周りに合わせる・・・と言うのは非常にレアなケースらしいです。
へぇ、そうなんだ・・・？

アタシの周りのLGBTさん達は割とそういう風に周りとの和を大切にしてるっぽい雰囲気だったので、アタシはてっきりそれが普通だと思ってましたよ。

ゲイだけど、周りからの目や、周囲に与える不快度を考慮して、性別を変えるつもりはないけど、外見だけは女性らしくする・・・とか、MtFだけど、職場では男性として扱ってもらってる・・・とか。
そういうのが当たり前だと思ってたら・・・
意外とそうでもないんですね。

で、アタシのその考え方は言ってしまえば周りに見習わせたい考え方だそうで。
ちょっと気恥しい気もしますが、嬉しいですね、そういってもらえると。

あと、余談ですけど大分女性化が進んでいて、雰囲気や仕草、顔出しに至るまで、全てが女性的な柔らかさが出てきた・・・とのことでした。
実際、こっちの方が楽なんですよね、色んな意味で。
ま、これで確信しましたよね。
やっぱりアタシはトランスジェンダーだったんだなって。
男性として生きていたから、心に無理があったんだなって。

今日はそういう意味では収穫の多い日でした。