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2022年05月16日19:44

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停雲

今日は、出汁の素とアジフライが安かったのでスーパーまで買い物に行きました。
ネットで雨雲の動き確認して、降られないかなと思って出たんだけど、ほとんど降ってました。
往復1時間半以上かかるので、傘は持って出たんだけど、さしたのは後半の20分くらい。
それでも、そんなにはビショビショにならなかったかな。
こんな天気だと、こんな詩を連想しちゃいますね。
詩の本体は、陶淵明らしい飲んだくれの戯言なんだけど、序が思い浮かんじゃうんですよね。

　停雲　〈四言古詩〉　陶淵明

停雲、思親友也。罇湛新醪、園列初榮。願言不從、歎息彌襟。

靄靄停雲　濛濛時雨　八表同昏　平路伊阻

静寄東軒　春醪獨撫　良朋悠邈　掻首延佇

停雲(ていうん)は親友を思う也。罇(たる)には新醪(しんろう)を湛(たた)え、園には初榮(しょえい)列(つら)なる。願えども言(こと)に從(したが)われず、歎息(たんそく)　襟(むね)に弥(み)つ。

靄(あい)靄(あい)たる停雲　濛濛(もうもう)たる時雨(じう)
八表(はっぴょう)　同じく昏(くら)く　平(へい)路(ろ)　伊(こ)れ阻(はば)まる
静かに東軒(とうけん)に寄り　春醪(しゅんろう)　獨り撫(ぶ)す
良き朋(とも)は悠邈(ゆうばく)たり　首(こうべ)を掻きて延佇(えんちょ)す

以下、私の現代語訳。

停雲（停滞する雲）

(序文)停滞する雨雲を見ると、親友のことが気にかかる。樽には出来たての濁り酒があり、庭には一斉に芽を吹いた花が咲きそろっている。話したいと願ってもそうはいかず、溜め息で胸はふさがるばかりだ。

(第一節)もやもやと立ち込めて停滞する雲、もうもうと煙って強く弱く降り続ける雨。見渡す限りの地平は暗く、平らな道でも往来を阻んでいる。東の窓に寄って、春に熟した酒を一人で飲んでいる。よき友は　はるか彼方。私は沈んだ気持ちで、佇み続けるばかりだ。