■蓋然性の追及;第三者の関与があれば今年か来年、再犯の可能性大■
前回、前々回で警察は事件性ありと考えているからこそ、多額の予算がおり、大規模な捜索が実施出来た事、更には実際には犯人像の目途は立っている可能性を指摘した。
ここで第三者の関与アリ、と見做し、犯人の立場に立って考えてみよう。
肝っ玉の小さい常人であれば、殺人してしまったけど、見つからない・・・往生際が悪くても静かにしていれば良いではないかと思いたくもなる。しかしこれこそが常人が理解し難いところで、ペドフィリアに詳しい人の話では、一度レベルが上がると、麻薬と同様にそれを下げるのは極めて困難だという。
つまり、また「やる」危険が極めて高いという事になる。
それでも今まで新コロが皮肉にも防いでくれていたのだが、今年のゴールデンウイークには首都圏に殆ど規制が無かったことから、今年か来年には愈々行動に出る(=再犯する)可能性が濃厚だ。
実際、宮崎勤は1人目の犠牲者から立て続け、何人もの女児を1年かそこいらで立て続けに殺害している。
しかも美咲ちゃん殺害に関与したと考えられるこの人物、宮崎勤のように欲求が単に抑えられないだけではない。
犯人は念入りに下調べをし、椿沢オートキャンプ場のすべての死角もチェックしているはずだ。ここに子どもが来たら攫ってやろうというポイントもだ。それゆえたかが15分か20分程度目を離した隙に美咲ちゃんはいなくなってしまったのだ。
ぶっつけ本番で最後は西多摩地区の山中で小学校高学年の女児に強制わいせつをしようとし、近くにいた父親につまみ出されて呆気なく逮捕された宮崎とは大いに異なる。
どこに遺棄すれば、どれぐらいの間隔で白骨化するかも多分理解している。
宮崎とは比較にならない知能犯だ。
但し経済的には親の脛をかじれた宮崎よりは裕福ではない。裕福であれば、風俗に通ってストレスを発散すれば良い話。だがだからこそ、相当ストレスを溜めているはずで、危険なのである。
またペドフィリアの日米欧の犯罪統計では、40歳を越える犯罪者の割合は激減していることから、歳は行っていたとしても、せいぜい事件当時35歳。マイカーを保持し、キャンパー。●的欲求を満たす場は彼がかねてから考えていたロケーション。自営業であれば、事務所には美咲ちゃんを連れて行っていないはずだ。このあたり冷徹なまでの計画性だ。
警察に再犯の見込みがあるとして調べているとすればだが、下記を念入りにチェックすべきだろう。
▼Nシステムの再解析・・・犯人は念入りに下調べをし、事件後も訪れているはず。同じクルマのナンバーが疑わしいが、ナンバーに拘り過ぎるのも危険だ。実際千葉大学の寺内樺風が埼玉県朝霞市の中学1年生の女児を監禁した際に使用したクルマはホンダ・ライフで、この時埼玉、千葉両県警にマークはされていたものの、ナンバーをいちいち取り替えていた(所謂「天ぷらナンバー」)ので、逮捕が遅れに遅れた感が強い。ナンバーが異なっても、車種と色が同じで、頻繁に道志みちを通るのであれば、疑ってみる意味はある。
▼道志村、都留、相模原、河口湖、大月からの幼児性愛関係の動画を定期的に見ている人間・・・IPアドレスを追えば、見つけるのはそれほど難しくはない。
いずれにしても、予算が下りていることが必要条件だが。
一日も早く真相解明を期待したい。第三者の関与があるならば、再犯の前に是非逮捕を希望する。二度とこのような事件は起きて欲しくないという多くの人の共通の願いに近づくために。亡くなった美咲ちゃんもそれは望んでいるはずだ。
最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。亡くなった小倉美咲ちゃんに哀悼の意を表すると共に、関係者、ご遺族のご苦衷、心よりお察し申し上げます。
(了)
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