■事件(第三者の関与)の蓋然性の追及■
枯れ沢はボランティアの方たちを始め、地元の住民もあすこは念入りに捜索した、なぜ今頃になって出て来たのかが分からない。どういう事なのだと疑義を呈している方が多い。
しかもこれは美咲ちゃんの母・とも子さんも仰せだが、美咲ちゃんは大の虫嫌いなのだ。
虫が嫌いなお子さんのいる親はご存じだろうが、本当に蟻が数匹いただけで固まる子もいる。美咲ちゃんは7歳だ。虫がいるかもしれない、ヘビがいるかもしれない、そのような山中深く入っていくだろうか。
存外多くの識者、ユーチューバーたちはこのことを見逃している。
ボランティア、警察、お手伝いした地元住民が「見落としはない」という事、更に「その１」でご登場いただいた元刑事の中島正純さんも
「もし動物に襲われたのであれば、衣服はズタズタになっているはずだが、そうはなっていない。また遭難であれば、人肉が風化し、遺骨は粗方衣服の中から出て来るはずだが、そうはなっていない。」
また小川泰平さんも元警察官で、彼も
「見つかった長靴は2年9か月ほどであんなにキレイなものだろうか。」
と疑義を呈していた。
という事であれば、考えられる可能性はひとつしかない。
犯人が「置いた」という事だ。
もしこれが真実だとするならば、あの禍々しい宮崎勤の幼児連続殺人事件を彷彿とさせる事件ではないか。
平成の若人たちはご存じないかもしれないので、簡単に述べると、宮崎勤は殺害した女児4人(死刑が執行されるまで、本人はずっと殺害したのは5人だと主張していたが)のうち1人の遺骨を所沢市在住の「今田勇子」という偽名で被害者の両親に遺骨を送り付けていた。これと同根だという事だ。
なお、宮崎勤事件の場合は一年かそこいらの間に複数の凶悪な事件を起こしている。これに対し、美咲ちゃんの場合はどうか。時間がだいぶ経過しているのはなぜなのか。
それは皮肉にも新コロ禍だったので、行動出来なかったというのが本当のところではないだろうか。
但しこの人物は宮崎とは比較にならない相当の知能犯である。どれぐらいの経年劣化で白骨が進むのかをちゃんと計算しているからだ。
鑑識などのコメントでは遺骨は死後2年ぐらい経っているという事だから、勿論立場上、第三者の関与ありか、事故かについては公にコメントが出来るはずもないが、逆算すれば、誘拐した後、即日か、余り日を置かずに殺害している可能性が非常に高くなる。
先述したように、本当にボランティアの方たちや捜索に携わった方たちの見落としが無いのであればという条件が勿論つくのだが、これで益々遭難から事故という想定が崩れてしまうのである。
■宮崎勤とは似て非なる犯人像■
ここから犯人像に迫ってみる。
一見宮崎勤のような●リコンかと思いきや、●リコンと似て非なるペドフィリアではないだろうか。実は少しずつ漏れてきている情報として、デイリー新潮あたりによれば、警察も性犯罪の再犯者がいるのではないかと隣接する神奈川県西部(注・敢えて地名は云いません、聞かれても肯定も否定も出来かねます)に住み、既に刑期を全うした人物を重要参考人として監視していたそうだ。但し●リコンとしてである。
しかしどうしてもアリバイを崩す事が出来なかったという。とはいえ矢張りターゲットはいたようだ。
混同されがちだが、決定的に違うのは、ペドフィリアの場合は「性癖」で、●リコンは「嗜好」だろうか。ペドフィリアの場合は病気だという認識はある場合が多いので、抑えは効いているものの、それだけに質が悪い。病気なので、己の意に反して、制御が効かなくなると再犯する場合も少なくないからだ。
この事件はペドフィリアであれば、逮捕される可能性は極めて高いが、残念ながら次の事件が発覚した場合になるだろう。件の警視庁OB氏によれば、現在可能性のある物質は全て持ち帰れとばかりに規制線を張り、厳重にして鑑識に持ち帰っているそうだ。この捜査班は50人ぐらいになるだろうとのことである。実際には土を含め、可能性がある膨大な塵が鑑識に日夜届けられているらしい。
何のためかというと、警察もさしもの今回の捜査だけで犯人を挙げることは困難だが、再犯した際に今回採取したものが大いに役に立つと想定しているからではないか。
再犯・・・個人的には勿論考えたくない。しかしペドフィリアであれば再犯の可能性は高い。やるかやらないかではなく、「いつ」が問題となる。
それについては次回にしたい。
最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。
(続)
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