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2021年06月10日23:42

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今やヘビブームだが、本件を他山の石とすべき

脱走ヘビの飼い主を書類送検
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=65499647

世はコロナで巣ごもり、更に外で飲むこと自体がまるで「テロリスト」同然の目で見られる昨今では手間の掛からないペットは人気だ。ヘビを世話したことがある人であればご存じだろうが、ヘビは個体差は大きいものの、脱走と噛み癖さえ気を付け、環境を整えてやれば、お財布には優しいペットだ。本件のようなアナコンダに次ぐ大きさまで成長する、アミメニシキヘビはどうかと思うが、意外と言っては難だが、犬や猫よりもずっと餌代は廉価なのである。

本件でヘビのことを顔を真っ赤にして怒っている人が多数いるし、mixiにもうじゃうじゃおられるようだが、ヘビには罪はない。人間の杜撰な飼い方こそ問題である。

もしこれから買おうという人はアダルトサイズになった際、どれだけになるかを意識して飼った方が良い。例えばボールパイソンという小型のニシキヘビがいる。ボールのように丸くなるのでこの名がついた。模様は無数にあり、お値段もホームセンターで7,000円ぐらいから上は青天井、自分が知る限り50万円という事例もある。大方性格は穏やかでおっとりしている個体が多いので、今、女性に大人気だ。丸くなると、手に乗せて少し弄る楽しさもある(これをハンドリングという)。頭も丸くて、ぽってりとしている。このあたりが女性には「かわいい」と受けるのだろう。実際、欧米ではボールパイソンは意外にもポピュラーなペットのひとつである。

ボールパイソンだとベビーの状態は手に乗るほどだが、アダルトサイズではこれがご自分の身長(約160cm)ぐらいになる。頸に巻けるほどで、かなり圧巻である。私のように「圧巻」と思う人は飼えば良いが、怖いと思う人は飼わない方が良いだろう。ただアダルトサイズになると、ベビーよりも性格は大人しく、余程のことをしない限り、噛むことはまずない(尤も1.6mぐらいになると、間違って噛まれたとしても、流血は避けられないだろうが)。

ともあれ、アダルトサイズになっても、ちゃんと世話が出来るのかという事である。

今や都市部には爬虫類カフェもあるので、そのようなところで「実物」とタッチされたい。勿論カフェだから、余程のことをしない限り噛まれることはないので、アダルトサイズはどの程度か見極めてから飼っても遅くはない。

流石にヘビだから、真っすぐ体を動かしている訳ではない。しかしベビーのサイズと比較は歴然。小さくてもニシキヘビだから、大きくなっても太くなっただけで、スタイル自体はヒョロヒョロとしているナミヘビ科のアオダイショウやアカダイショウ(コーンスネーク)とは異なり、特に中央のおなかに貫録があり、でっぷりとしているのが特徴である。

但し経済的にはこのサイズになってもそんなに負担はない。アダルトサイズになると大きな冷凍ネズミを45℃ぐらいで湯煎し、専用のピンセットなどで一週間に一度か10日に一度程度餌付けするのだが、年間で3万円を越えるか越えないかというケースがほとんどだ。この点も犬や猫よりもずっと経済的負担が少ないのは確かだ。

ヘビは個体差があるが、ニシキヘビは総じて寿命は長めである。野生だと12年〜15年、しかしペットとしてだと30年近く生きる個体もある。生き物である以上は最期まで付き合うのは飼い主として当然の義務だろう。

お騒がせのアミメニシキヘビの飼い主はまだ24歳。これほどの大きなペットを飼えるのだから、その能力を別のことに使えばよかったと思うのだが・・・。本件、ヘビに限らず、ペットを飼う際の他山の石とすべきではないだろうか。

(了)
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