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2021年06月08日22:26

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多様化する携帯電話会社をチョイスする基準

auショップ全店でUQ moblieの契約が可能に 7月下旬から
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=6545859

■崩れる「ヒエラルキー」■

これまでUQモバイルを代表とする「格安スマホ」の部類に属する会社はキャリア御三家(au、NTTドコモ、ソフトバンク)より格下、そんな位置づけだった。

大手キャリアとしては、格下のUQモバイル、Yモバイルの製品やプラン、サービスに触れさせ、良いサービスをして欲しければ、矢張り大手に戻るしかないと思わせる、そんな販売戦略を今年の前半ぐらいまでは続けて来たのである。

或る意味、大手に戻らせる為の囮に使われていた側面は否定し難い。

勿論実際にはUQモバイルやYモバイルのサービスや接客が御三家に比べて見劣りする訳ではない。何はともあれ、肝心要の回線はUQ、Yモバイルはそれぞれau、ソフトバンクの回線を使用している。ということは回線を貸す側(MNO)にあたるから、回線も極めて優秀である。この点が回線を借りている(MVNO)側との歴然とした差で、確かに借りる側は安いかもしれないが、借りている側だから、昼休み、夕方の帰りのラッシュアワーではつながりにくいといった事例が生じやすい。

安いところは回線もそれなりだ、そう思って大過ない。

2021年の春先まではUQもYモバイルも時代遅れのスペックのandroidも多数あり、「安いけど性能が分かる人向け」という感じのラインナップだったのが、UQでも実支払金額5万円までの所謂「ミドル機」と言われるランクであれば、製品のラインナップとて、決して「御三家」で販売されているものと見劣りするものではない。

関連のmixi日記:スペックから見たandroidスマホ選びについて、下段に表記致しました。▼

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978752495&owner_id=58808945


こうなると「御三家」というヒエラルキーは事実上形骸化しつつあるのではないだろうか。実際のところは契約内容、ラインナップされている製品で携帯電話会社を選ぶ時代になって来ていると言えよう。

■コロナがヒエラルキーを崩壊させた!?■

前々から自分は携帯電話ショップの存在を批判して来た。たかが15分程度で問い合わせれば分かる事を、今でこそコロナで予約が必須だが、かつては1時間半も2時間も待たされたものである。

しかもこのショップは確かに大手キャリアの服装こそ身に着けているのだが、運営している会社は大手キャリアの直営の会社ではない。コンビニはFC(フランチャイズ)と直営店があるが、携帯電話ショップは子会社や孫会社ですらない。コンビニのFC以上にキャリア本部とお店は関係が薄い。

コロナ前はショップに行き、長時間待たされねば解約出来なかったのだが、コロナでそうも言っていられなくなった。MNPを契約したい会社のスマホに入れれば店頭に出向かずととも解約となる。今や予約が必須なので、仮に店舗に出向いて契約となった場合としても、散々待たされるといった非生産的な時間の使い方も無くなった。大変良いことだ。

そういった時代を見越して生まれたのが、ahamo(アハモ)だったり、POVOだったりするのだが、さすがに時代がまだ早いのだろう、ソフトバンクでYモバイルの取り扱いが出来るようになったのと同様に、auもUQを取り扱いが出来るようになったというのが今回の記事である。

飽く迄人と会わず、すべてネットでやるから良いという方はahamoやPOVOをチョイスすれば良い。全部自分でやる、という人はOCNモバイルで良いのではないか。しかしショップではないと不安だ、という人はUQやYモバイルを選択すれば良いだろう。

ここでも契約の多様化が始まっている。

日本のスマホメーカーは本当に歪だ。携帯電話会社が一括して大量に仕入れ、それをショップなりサイトで販売するため(POVOにはまだ機種がないが)、必然的にユーザー(お客様)ではなく、携帯電話会社に迎合したモデルばかりとなってしまう。敢えて機種は名指しにしないが、メーカーの自己満足的なモデルも皮肉にも高価なモデルになればなるほど散見される。

それが全世界の市場で火花を散らして戦っているミドル機やSIMフリーに敗れたのは当然かもしれない。嘗ては日本の家電メーカーはいずれもスマホを扱っていたのに、今や京セラ、SONY、富士通ぐらいしか見当たらない。シャープの日本で大人気のSENSEシリーズは確かに日本限定販売だが、厳密には台湾の鴻海の子会社である。純日系企業ではないのだ。

この傾向もコロナが一層拍車を掛けてしまったかもしれない。メーカー頼みのショップも変わろうとしているのだから。

■スマートなユーザーになるためには■

翻ってまずはご自分の使用状況と、これから目指すべき、予想される使用状況を想定することが大事である。3GBの契約しかしていないのに、毎月、月の後半になると動きが鈍くなるとか、そういった方はGBを増やした方が良いかもしれない。逆に20GBも契約していて、毎月1GBにも達しない、或いは将来も増える見込みがない方は宝の持ち腐れかもしれない。特に自宅にPCがあり、そのWi-Fiも使えるならば長時間動画を見るのに使っていても、実際の有料の使用量はごくわずか、というケースも有り得る。ならば一定期間観察し、半年経ってもそのような使用量であれば、もっと通信量を下げても良いだろう。

通信量は月締めでいつでも契約の変更がネットから簡単に出来る。定期的に見直しを強くお勧めしたい。

携帯電話会社の契約は複雑怪奇である。今や小売業のトレンドはFSP(フリクエント・ショッパーズ・プログラム)で、お客にシンプルで分かりやすい特典プランにするというのが集客の基礎なのだ。

にも拘わらず、この業界だけが、複雑怪奇ともいうべき料金プランで、寧ろ携帯電話会社自身が時代に逆行した複雑さに酔い痴れているのでないかと思いたくなるほどである。

と言って、文句を言っても仕方ないので、先ずは契約スタイルと料金プランを広告の裏でも良い、エクセルでも良いので、横並びにして書き出してみることだ。

例えば本件のUQモバイルと真っ向ガチンコとなるのはYモバイルだろう。両社は大手キャリアの子会社で、ショップもちゃんと存在するという点では似ているようで、契約に違いがある(共通する部分は割愛しております)。

◆UQモバイル データ繰り越し等のプランがある。
        キャリアメール:あり(200円/月)

⇒全体的にプランがシンプルで分かりやすい。どちらかというと、Yモバと比較し、家族割がないので、若い個人向け契約重視。

◆Yモバイル データのチャージプランがある。
       家族割:あり(2人目から可、cf.ソフトバンクは3人目から)
       高齢者向けの特典:あり(65歳以上は無料で24時間かけ放題プランあり)
       キャリアメール:あり(無料)
 
YモバイルにはYahooのプレミアム会員に契約日より自動的に格上げといった特典もある。提携している電子雑誌が通常は一か月480円ほどなのが、何度でも見放題だったり、Yahooでの購入の際、普通に注文するよりもTポイントが加算されるといった利点もある。

⇒UQとの違いはファミリー層も取り込もうとしているのが契約プランから窺える。

競合二社でターゲットとするセグメントにこれほどの違いがある。

スマートフォンの大ファンでいつも実支払金額5万円以上のハイスペックのものをしょっちゅう替えている方であれば別に何も考えずにキャリア御三家とのご契約を続ければ良いだろう。キャリア御三家にはデータ使い放題プランがある。至れり尽くせり、上得意先となること間違いなし。キャリア御三家とその他のキャリア系の子会社との違いはそこかもしれない。

しかし大部分のユーザーはミドル機で地に足のついた、スマホを道具として使っている人だろう。契約内容を定期的にチェックし、状況に応じてスイッチし、家計防衛をお勧めしたい。スマホで家計がスマートどころか、歪になったら話にならないではないか。


(了)


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