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2021年05月28日22:49

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皮相的なものを重視する社会が経済を自滅コースに引きずり込む

■高橋内閣官房参与が辞職 「さざ波」ツイートに批判
(朝日新聞デジタル - 05月24日 17:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6529228

■内容よりも表現を重視するイマドキの日本社会■

多くの人が冷静になったこのタイミングで、そろそろ余興を入れようと思う。

高橋氏は昔から歯に衣着せぬ発言で知られており、一定の支持を得ていた。それが「さざ波」や「ww」(笑笑)、「屁みたいなものだ」という箇所を衝かれ、辞任に追いやられた。内閣側に立つ者が不謹慎だ。何が笑笑だ、さざ波だ、「屁」だ、下品じゃないかというわけだ。

辞任の直前にTwitterで

「不適切な表現を改めます。各位にお詫びします。日本の緊急事態宣言と云っても、欧米から見れば戒厳令でもなく、行動規制は極めて弱い。」

という趣旨に改めた。

こちらの見解については文句を言う人もいなければ、注目もされていない。

IOCは当初、宣言下でも五輪は決行すると述べていた。IOCは日本の緊急事態宣言は海外に比べたら行動制限もなく、本当に行なっているのか、行なっていないのか分からない程度だと思っている。こんな緩々の基準でこの被害ならばまあまあ開催は出来るじゃん、という訳だ。

この前後に高橋氏は日本は憲法に非常事態条項を全く明文化して盛り込んでいないから、このようなことが起きるのだとも説いている。

お時間のある時に世界の主要国の憲法を御覧頂きたい。

確かに非常事態条項がないのは主要国であろうことか日本だけなのである。世界各国にはそれがある。だからロックダウンも平気で出来るし、フランスなどでは本屋で立ち読みしていただけで罰金刑である。果たしてコロナとそれがどう関係があるのか、疑問符がつくほど規制が厳しい事例も少なくないが・・・。

そこで止む無く、日本はさもさも非常事態宣言をやっているかのように見せる為、緊急事態宣言という言の葉でかわしていることに気付く。高橋氏としては、世界とは似て非なるものだと言いたかったに違いない。彼のTwitterの画面では世界各国のStringency Indexという形で、国家は緊急事態条項を適用した場合、どの程度私権制限が出来るかを数値で「見える化」した部分が書かれている。

日本はというと、40台だった。

この部分について「屁みたいなものだ」と高橋氏は書いたのである。表現は確かに下品かもしれないが、事実だと思う。

果たしてそこまで読み込んだ人がどれだけいただろうか。

マスコミ御一行様は彼を内容が怪しからん、ではなく、表現が怪しからんとたたきまくったが、この写真をどこも提示していない。この点はアンフェアにも程があるので、自分がmixiで提示することにした。

そもそも選挙で選ばれた政治家でもない人の発言が政治問題化したこと自体、滑稽極まりない話だ。

相変わらずマスコミ御一行様は視聴率や部数しか考えていないのではないかと勘繰らざるを得ない。

中身よりも上っ面が大事であることを本件で露呈した日本の社会。本当に大丈夫か。この先どうなるのだろうか。

■今後、コロナ増税路線に邁進することになる菅政権■

ご存じの方も多いが、高橋氏は財務官僚にして、アメリカのFRB元議長のベン・バーナンキの直弟子でもある。今まで財務省の「大増税なくして財政再建なし」といわんばかりのミスリードの数々を暴いてきた「戦果」がある。この点からすると、今回のマスコミの「高橋の表現が怪しからん」「言い方が悪い」という態度はよくぞ噛みついてくれたと財務省としては小躍りしたいぐらいだろう。

今春、日本の公的債務は過去最大になったと財務省が報じた。mixiのニュース記事にもあった。財務省のこのような記事を書かされるのは専ら新人の記者たちである。ろくにモディファイすることなく、コピペするだけで仕事が出来てしまう。特に日経新聞はそうだ。財務省がこれから何をしようとしているのか知りたい人は日経を読めば大体分かる。同新聞は財務省のコピペが多いし、財務省に楯突いたことがない。またそんな新聞を熱心に読む中高年(特に高に近い方)、財政再建原理主義を信じている割合が多い、マスコミ、一部上場企業のサラリーマン、OLたちも彼らの良いカモだろう。

高橋氏の辞任で、増税をしたくて仕方がない財務省のミスリードを見破れる者が菅政権にいなくなった。今後コロナ増税路線が加速するのは間違いない。心ある人は覚悟した方が良いかもしれない。

(了)

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