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2020年11月24日22:22

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筋斗雲【三度目の車検】

■車歴残り半分か■

本日三回目の車検を実施した。2013年の11月の終わりに購入した下駄が6万キロほどになった。それまで乗っていたヴィッツのRSを大破させてしまい、廃車費用は持つから、修理代を頭金としてヴィッツの1300ccのFグレードの特別仕様車を買わないかというオファーを快諾したのが契機である。大破したRSは5万キロだった。手放すには早かった(注・写真の碧いクルマ)。

嘗てヴィッツにはBグレードという営業車仕様があったが、それは無いので、Fは営業車仕様に限りなく近い。RSはトップグレードのUを基に作られているので、RSを見慣れた私にはFの無い無い尽くしは却ってまっさらなキャンパス地のようで、好きな仕様に予算さえ許せば如何ようにも出来る良さがあると直感した。Fにせざるを得なかったのも偏に急な事故で予算が無かったからだが、素のままで乗れるのは有り難かった。

無い無い尽くし、とは言ってもスペアタイヤ、サイドバイザー(注・ドア上部の雨避けの庇)、HIDヘッドランプ、ナビ、オートエアコンはついている。

だが年数、距離からして買い替えには結構中途半端なタイミングである。尤もこれで良かったのかもしれない。菅政権はアベノミクスを継承すると言っている以上、この言の葉の意味は重大だ。我々の所得はアベノミクスの期間に1人当たり100万円を喪ったが、それ以上に無くなる事を意味しているのだから。
多分ヴィッツRSが大破しなかったら、走行距離は11万キロ。頭金はあってもさぞやどのクルマにしようか迷ったに違いない。

その場合最終的にはヤリスの6MTに落ち着くかもしれない。何しろスペアタイヤをつけることが出来るのは最早ヤリスしかない。フィットもスイフトスポーツもパンク修理キットのみ。新興国の聞いたことが無いタイヤは使わず、毎月空気圧はGSでチェックしていながら、パンクは意外と多いからだ。

社会人になってから50歳までの車両本体価格を500万円以下に抑えたいという目標、事故で達成出来なかった。600万円弱になりそうだ。免許取りたてのお姉ちゃんが乗るようなヴィッツだが、クルマは好きでも出費を抑えたいので、50歳までは最低でも乗り続けようと思っている。ただ仕事柄、購入時は一か月1500kmも乗っていたのに、今は経理関係の仕事で、新型コロナウイルスの「本場」・東京都新宿区に電車通勤の為、全く乗れていない。このままいけば異動、リストラ、倒産にならない限り、50歳になっても10万キロに届かないかもしれない。結局13年縛りの「ペナルティ」(注・新車登録後、13年後、税金が1.3倍になる)までお付き合いする事になるかもしれない。愛着が湧けば更に10万キロもいいが、そもそも欧州のヤリスと違い、安普請が目立つため、そこまで行くかどうか。

■細かな更新■

細かい更新は随時行っている。

・アンテナ:可倒式アンテナから、ノッブトップアンテナ(注・サメの背びれのようなアンテナ)に。
・タイヤ:165/70R14⇒175/65R14⇒185/55R15へ。
・リアスポイラーを追加
・リアバンパー下にディフューザータイブの加飾を追加
・シート:グレーの初期のシートをメッシュのグリーンのシートに交換。
・シフトレバー:Uグレードと同じ革巻きのものに交換
・アクセル:スーパーアクセルIIに交換
・ドアハンドル下に樹脂を追加
・VIPOT社のタコメータを追加
・マフラー:ヴィッツRSと同じものに交換

こんなところである。足りないのは足回りと革巻きステアリング程度か。まっさらの無い無い尽くしだったからこそ、好き勝手に手を加えられた。

中でも劇的なまでに(?)好影響を与えたのは、2016年の冬、スーパーアクセルIIをつけたことだろうか。

ヴィッツは純正のままだと床までアクセルが踏みつけられないように作られていたのである。

ところがこれに付け替えたところ、「おおっ」と思ったのは、まずエンジン音。今まではボウボウとダイハツ製の1NR型エンジンは元気な音は立てるが、それほど絶対的な加速の伸びは無かった。それでも元気に力強く仕事をしている音と相まって、加速感は1.5L・RSの1NZよりも良い感じだった。絶対的な加速についてはまあ、1.3Lであれば、この程度だろうと思っていた。ところが装着後、いつもよりもずっと静かなエンジン音でターゲットとした速度まで簡単に到達する。まるでひとつ上の排気量のエンジンが載った感じだ。しかも重低音のエンジン。ゼロヨンタイムはどれだけか定かではないが、「たかが1.3Lでもこれくらいの加速は欲しいよね」といえる程度にはなった。


■次はスタッドレスタイヤか、バッテリーか■

車検はその日のうちに完了。オイル、オイルエレメント、ワイパーゴム、ブレーキフルードを交換、ラジエーターオイル、CVTフルードは交換不要とのことだった。まあ殆ど乗っていないし、休日すら我々都民は都外に出れば何をされるか分かったものではない(笑)。傷みようがない。バッテリー以外殆ど問題ないとのことだ。バッテリー、これは致し方ない。経理関係の仕事で、月末月初はクルマを動かせない。13日以上乗れない事もある。

ということで、休み明けにクルマを動かそうとすると、エンジンの始動が良くない。これがバッテリーに負担を掛けていたのだろう。

スタッドレスタイヤは4年前に購入した、BS ブリザックVRXが寿命のようだ。今冬はこれで行くが、来年の冬は流石に次のタイヤを決めておく必要がある。東京の場合、降雪よりも凍結の方が怖い。ましてや私のヴィッツは安全装備の規制が今ほど厳しい時代ではないので、横滑り制御やトラクションコントロールがついていない。ダンロップのウインターマックスに替えようと思っていた。今は第三世代に進化している。お値段もBSブリザックVRX2に追いついてしまったのは痛いが。

バッテリーは先程述べた理由だが、次はパナソニックのカオスにしようと思っている。ヴィッツは非ハイブリット車ながら、充電制御車のようだ。ただ問題になって来るのはバッテリーバックアップをどうするかである。単に交換するだけだと、時計、ナビ、パワーウィンドウに不具合が生じる事が良くある。

今のクルマはこの点結構面倒くさい。

バッテリーバックアップを取る方法は大きく2つあり、一つはバッテリー端子から得る方法、もう一つはOBD2アダプター端子から得る方法だ。技術的には後者の方が断然簡単だ。しかし残念なことに、VIPOTのタコメータはOBD2端子に差さっており、新たな端子が見つかれば話は別だが、バッテリー端子から得る方法しか使えないようだ。

山梨の店舗で働いていた時はよくご年配のお客さんの軽自動車のバッテリー交換を頼まれたものだ。大抵お店でバッテリーを買い、帰宅してからつけようと思って、駐車場から出ようとしてエンジンを掛けたら、力尽きていたというパターンだ。

しかし流石に今の軽自動車はHDDナビなどがつき、本当に面倒である。バックアップなんて、自分のクルマの名前しか知らない人が圧倒大多数の中、果たして出来るのだろうか。

自分のヴィッツの場合は購入時に既にサービスでついていたので、別段時計程度であれば狂っていても構わないのだが、ただ学習の意味でバックアップしながらバッテリー交換をする方法をマスターしたいと考えなおした。交換については次回にしたい。

■Fグレードのタイヤのインチアップ■

Fグレードを購入時、トヨタは

「Fグレードはインチアップ出来ません」

という判を押したような返答だったが、先方販売の関心がヤリスに移るや、そんな返答を私は無視するかのように、サイズアップをしつつ、シレッとネッツトヨタに車検に出す。前回は175/65R14だったが、車検には問題なくパスしたものの、それだけでは制動力がまだ足りないと考え、今夏、185/55R15にした(注・写真の水色のクルマ)。車速差、外径差でいえば175/65R14よりも純正に近い。計算上は車検に通らないはずがないと予想はしていたが、このサイズは最早当時のカタログには載っていない。

飽く迄計算上の話。さて結果は・・・?

問題なく通ったのである・・・。

★ご注意★

純正が175/65R15のヴィッツUはFと異なり、RSと同じ195/50R16、または185/55R16で。但し185/55R16はロードインデックスが175/65R15よりも小さいものが多いので、必ず同等以上のもので無いとディーラーの場合は車検をパスしません。

16インチにしたければ、195/45R16になるが、流石にヴィッツではアンダーパワーに過ぎるので、195/45R16はやり過ぎ。これぐらいがちょうどいい妥協点かもしれない。ヴィッツは中庸なクルマである。華はないが、中庸であることは実はコンパクトカー、スタンダードカーにとって最も大事な素養のひとつである。その点考えると、当初純正のBSエコピアEP25は

「特に特徴が無いのが特徴だ」

と周囲に言っていたが、合っていたのかもしれない。尚、ヤリスも純正タイヤはBS EP150で、これまたEP25以上に丸く、転がり性能に特化したタイヤである。市販されているタイヤに近いのはBS エコピアNH100Cだ。この点、ヤリスはヴィッツと同系であることを再認識させられる。

しかしNH100Cの価格は最早レグノと同等なので、特徴が無いだけに、完成度は高いが、新味無し、高いだけと感じる人がいたって不思議ではない。

ちょっと色をつけようと思って、YOKOHAMA ブルーアースGTにした。これからどんな性格を見せてくれるのだろうか。ほんの少し楽しみにしている。今のところ、インチアップによる燃費悪化はそう感じない。取り回し半径は4.6mから5.0m弱にコンパクトカーとしては普通になった。普通に悪くなったというべきか。

しかし変に取り回し半径が良くも悪くもなっていないので、車格相応の取り回し半径となったのは路面感覚を捉えやすくなったともいえる。

■軽自動車のように扱き使える利点■

今や軽自動車すら高級路線となり、平均価格は何と135万円。私のヴィッツは125万円だから軽の方がずっと高級なのだ。その分どんどんスペシャリティ化している。勿論性能も飛躍的に上がったが、コンパクトカー、いや軽自動車にすら、嘗てあった誰でもいつでも気軽に乗れるクルマとは言い難いものになって来ている。

その点考えると、このヴィッツはまだその時代の面影が確かに残っている。3代目のヤリスがどの程度の実力か分かっているだけに、この安普請ぶりには

「凝ったクルマなんか無駄。日本人はこれで十分。」

とトヨタから見下されているような気がして、腹も立ち、嫌になった事もあるが、周りが色を付けすぎているからこそ、逆にこの手軽さ、気軽さが際立ち始めたのである。実際、勤め先の取引先からアメリカのシュアラスターのワックスも無料で頂いているが、とても塗る気になれない。手洗いで汗をかきながら丁寧に拭いてあげる方が気軽で似合っている。という事で、ヴィッツにはこれじゃなくちゃ、というところも無ければ、嫌になって早く手放したいという部分も無い。寧ろ昔どんな小型車、軽自動車にもあった、いつでもどこでも乗れる気軽な利用価値を上げつつある点は評価出来るため、乗り続ける事になった。

それこそ、「筋斗雲」のように・・・。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

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