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2020年11月20日00:16

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ポタリストの記録・【タイヤとサドル交換後の習熟走行・その2】

■正福寺■

正福寺は臨済宗建長寺派の寺院で、千体地蔵堂は国宝である。今秋、三宅裕司の旅番組で紹介されたので、御覧になった方もおられるのではないだろうか。

当初執権北条時頼が建立されたのではないかと言われたが、その後の調査で、千体地蔵堂が建立されたのはどうも時代が下って、足利義満の時代。

とはいうものの、一瞥した限りでは鎌倉の円覚寺舎利殿に類似しており、禅宗建築なのは間違いない。

その先の金堂に行ってみた。新型コロナウイルスでお賽銭箱すら用意していなかった。

お墓の西側に西武園の観覧車も見えて来る。このようなロケーションにある国宝は滅多にない。住宅地のど真ん中で国宝の建造物が存在する事すら奇跡に近い。

このお寺から自転車を走らせると直ぐに北山公園である。徒歩でも10分ほどで着いてしまう。

■北山公園■

以前菖蒲を見に行った事は書いたが、紅葉の染まり具合はいまひとつである。先日奥多摩湖まで行ったローディーの話では奥多摩湖すらまだまだだと言っていた。

しかしながら、都外の人達は東京都に平気で入って来る一方、自分の地域に都民がいると目の敵にする。自粛警察はまだまだ健在なのだ。公園では高齢者、若いママさんと子連れがたくさんいた。

ベンチで休憩し、駅前通りに戻る。突き当りは東村山駅だ。タイヤの実力を試しながらなので、そんなに飛ばしていないが、まあまあのペースである。

■東村山・所沢・清瀬の水路■

西武線の東村山駅の高架駅化とその下を都道を通す工事は急ピッチで進んでいたが、流石に通れるほどではなかった。本日も東村山きっての渋滞の名所の踏切を渡る。対向車で踏切で一時停止している原付がいると、横から一時不停止で追い越していくクルマがいた。全く以って危険かつ悪質だ。この踏切、自動車とチャリ、原付との接触事故は相当多かったのではないか。それで高架化に期待する人も多かったはず。

最早府中街道は手の施しようがない程の混雑である。野口橋交差点で大渋滞の為だろう。北多摩地区きっての渋滞の「名所」である。川越のR16、R254が交差する小仙波のような立体交差があれば渋滞は解消出来るのだが、

横断し、市街地に入る。市役所前の道を通り、久米川方面に抜けた。橋が見えて来る。空堀川・柳瀬川のサイクリングロードである。

東岸は建売住宅が多く、細道からクルマも出て来やすいため、走りにくい。西武池袋線のアンダーパスまでは西岸を走る事にした。

空堀川は名の通り殆ど水が無い。キャッチボールしている親子連れ、ヨンクのラジコンを持って走らせている子どももいた。規制だらけの今どきの公園で遊ぶより楽しいのだろう。

なぜこれほど走りやすいのに、ロードバイクが全くいないのだろうか。以前履いていたパナレーサー・リブモは硬いタイヤだったので気づかなかったが、コンフォート系のタイヤに替えた事で、その理由が分かった。このサイクリングロードはインターロッキングが多い。コツコツと継ぎ目を拾い、お尻に来るからだろう。ましてやロードバイクのサドルはもっと硬いものが多い。確かに慣れないとこれはきついはず。

パナレーサー・リブモはタイヤの材質そのものが硬いので、インターロッキングのゴツゴツなどものともしないだろう。

ただそれでもこのサドルで来るのは嫌になってしまう程ではない。

西岸からでは西武池袋線の高架橋を越える事が出来ない。東岸に渡るか、左折して市街地から回り込むしかない。今回市街地から回り込む事にした。踏切を渡り、直ぐに右折。標識はないが、清瀬市に入ったはずである。

清瀬市には大きなSC(ショッピングセンター)が無い。その分自然が豊かで土壌も肥えているのだろう、と思っていたら、案の定「きよせの野菜」という旗印が出て来た。野菜の無人即売所である。実際、嫌な話だが、今秋、清瀬市内のぶどう園で果物が夜間に何者かによって盗られる事件も発生している。盗られたぶどうは今流行りのシャインマスカットだ。近隣の西東京市の旧田無地区に東大の農園もある。清瀬、西東京、新座は土壌が良いのかもしれない。

そこを抜けると、再度サイクリングロードに復帰した。アンダーパスは排水性が今一つで、いつも泥臭い。こちらの方が良い。

この先西岸は清瀬市と所沢市を行き来するような感じである。柳瀬川との合流にさしかかるにつれ、水が殆どない状態だった空堀川も水量が増して来る。柳瀬川にはシラサギや鴨も見られる。小金井街道を越えるとサブタイトルに相応しい景色が広がる。人道橋の松柳橋から見ると、柳瀬川が伸びやかにゆっくりと流れているのが分かる。

そこを新座方面に向かって進む。東岸を進む。西岸はほぼ所沢市だが、道が清瀬側ほど整備されていない。所沢市は余りサイクリングロードにはご熱心ではないようだ。バードウオッチャー、BBQをしている人達もいる。正直、奥多摩、秋川の様子を見慣れた目には規模は小さいが、多摩川、秋川、浅川ほどの広い川を持たない清瀬、東村山の人達にとっては水に親しめる場なのだろう。

突き当りにデイリーヤマザキがあり、東京都最後のコンビニとなる。後1時間半早ければ新座の平林寺ともう一つ途中に立ち寄りたいある場所にも寄れたかもしれない。ここは何れ機会があったら訪れたいが、ある事件があった場所である。その事件現場の真向かいのミニストップもまた東京都下最後のコンビニである。

お楽しみは次回としておこう。

デイリーでは焼き立てパンが売られているので、それを購入した。ヤマザキのランチパックに東村山の黒焼きそばが地域限定であるそうだが、残念ながら入っていないとの事だ。これが東村山、小平あたりであれば買える店も多いのだが。

金山遊水地は西岸に一度出て、1kmほど東村山方面に引き返さねばならない。

ベンチで川を見ながら昼食とした。

その先に池がある。池は水害時に氾濫しないように調整する池なのだが、普段は水鳥やビオトープ、様々な水生生物がいる。ほとんどがNGOの人達によって保たれているのは素晴らしい事だ。

この日も年配のバードウオッチャーが何人もいた。ここに最初から寄る積りでいたので、敢えてサイクルジャージは濃いグリーンにした。彼らにとって鮮やかな色は迷惑するだろうから。

端っこの小川では子ども達が騒いでいる。

ぐにゃぐにゃと捩って動く何かを見つけたらしい。最初別の子が「ヒルだ」と大声をあげたが、ヒルよりもぐにゃぐにゃと曲がる。

見せてもらうと直ぐにミズミミズだと分かった。

「え〜。ミミズの一種なのぉ?」

触っても噛んだり、血を吸われる事はない、水の栄養が豊かな証拠だと告げると連れて来たママさんも見たことが無いらしく、ちょっと驚いていた。

矢張り子どもはこういう環境で育った方が良い。

この池の周りでも無人の野菜即売所がある。次回はもう少し大きめのサイクリング用のバッグで来ても良いかと思った。

ここまで25km以上。復路で自走すれば確実に50kmは越えるだろう。小手調べと言いつつ、思いのほかサドルの調整は不要である。一応六角レンチは持参したのだが。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。次回は復路です。

(続く)

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