全国で感染1500人超 最多更新
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■インフルエンザ、手足口病の発症者が極めて少ない理由は■
京都大学大学院医学研究科特定教授の上久保靖彦氏らは
「日本人の大半は新型コロナウイルス(SARS-COV2)の集団免疫を獲得した」
と発表し、物議を醸している。本当にそうなのか。
同氏は通常の冬であれば確かにインフルエンザが大流行するはずだったが、そうはなっていないことを列挙している。ウイルス同士が結託して人間を苦しめるのではないかと考えがちだが、実際にはそうはならず、最初のウイルスが人体に入り、サイトカインという発熱反応を中心とした体内の防御反応を起こした状態では他のウイルスはもう入れないのだという。これを
「ウイルス干渉」
と述べている。新型コロナウイルス(以下、新コロとします)が「邪魔するな」とばかりに他のウイルスを排除した形である。
2018年12月のインフルエンザの感染拡大と2019年12月の新コロの感染傾向は酷似していると説明した。
また手足口病も矢張り新コロのウイルス干渉で発症率が極めて低く収まったとのことだった。
■K型が集団免疫の鍵を握る■
我々はGISADという医学サイトで新コロのアミノ酸の動きの変化を見る事が出来る。中国武漢で発生した初期型はS型から始まり、K、G、Y、Hと続き、現在第五世代になっている。
GISADのサイト→
https://www.gisaid.org/
Sの段階ではまだ強い免疫力を得る事が出来ず、微弱である。次のK型で漸く強力な免疫細胞(T型免疫細胞)を得る事が出来る。既に日本では
12月23日以降:S型が上陸
1月13日以降:K型が上陸
している。1月13日以降になると最早感染経路不明者がたくさん出て来る。
思い出して欲しい。
もしこの日〜2週間以内に激しい咳、鼻水が酷かった経験のある方はK型から免疫獲得に「成功」した可能性が高い。
私もこの時期のサイクリングは辛かった・・・公園が見えて来る度に有難がって鼻水と去痰し続けた次第である。
とはいうものの、日本は集団免疫(K型)獲得に時間はそれなりに掛かった。
S型による集団免疫を獲得するには・・・全国民の85%以上
K型 57%以上が感染
する必要があり、日本の惜しくも亡くなった方の大部分は差し引き28%弱の吸引出来なかった人達という事になる。
■アメリカ、ブラジル、その他の欧米のように日本がならない理由は■
日本の場合は台湾、ニュージーランド、ベトナムよりはそれでも死者が多いものの、他の欧米各国よりは圧倒的に少ないのはなぜか。
これもK型によってある程度解明出来る。
日本と同様、S型は欧米各国に既に上陸していたが、なまじ早々にロックダウンしてしまったために、K型の免疫細胞を獲得出来なかった。結果、免疫が弱く、次のG型が広がった際に多数の死者を出す事となった。
それで日本、台湾、ベトナム、ニュージーランドは死者が総人口比では少ないのである。
ではK型獲得に「成功」したこれらの国の背景について見てみよう。
日本:中国人観光客に3月9日まで入国を許可していた。新コロ発覚から実に3月9日まで184万人が来日し、彼らがK型を持ち込んだ事、更に武漢にいた日本人が帰国して拡がった事も考えられる。
台湾・ベトナム:日本以上に中国との行き来が容易。ロックダウンの情報をいち早く入手し、帰国した際にK型を獲得した人達が広めた。
ニュージーランド:ベトナムと同様、中国から帰国し、K型を「獲得」したアセアン諸国の人達から広まった可能性が高い。
現在日本を含めたこれらの国々ではK型でG型以降の新コロを迎え撃っているような状況である。日本の場合は安倍首相や小池都知事の対応を見て余りの遅さに歯痒さを多くの人が感じたに違いない。結果往来という事になるが、結果的にはチンタラとした対応がK型による免疫細胞の獲得に成功した事になる。逆に迅速に対応したはずの欧米各国やロシアでは迅速に対応したがゆえに、K型を得られず、K型以上に感染力も高いGが入って来た際、感染が拡大し、多くの人が亡くなったのは何とも皮肉な話だ。
■PCR検査の陽性者数上昇は当然の帰結■
そうは言っても、感染者が急上昇しているではないか、と多くの人が反論するだろう。しかし詳細に見てみると、感染者の定義が実は緊急事態宣言後は変わっている事にお気づきだろうか。
宣言以後の「感染者」は発症した人は勿論だが、PCR検査陽性者数も指しているのだ。新コロは絵に描くとハリセンボンみたいに幾つもの棘上のスパイクが出ている。このスパイクが肺に付着し、受容体と絡むと初めて感染する。
だから単に鼻腔に新コロがいるだけでは感染者とは言えないのである。
しかしながら現在はいるというだけで感染者になっている。しかもこのPCR検査は欧米では既に問題になって来た事だが、何と「普通の」コロナ(所謂「鼻風邪」)も拾ってしまう事がままあるのだ。
我々が知りたいのは「普通の」ではなく、「ニュータイプの」真の感染者であり、もっと知りたいのは果たして毒性、感染力はどの程度か、更にはどれだけ免疫を獲得したのかである。
上久保氏らは「CTLキット」なるものを開発している。希望者には無料ではないだろうが、受ける事が出来るという。このCTLキットを同学の学生に了承の上で使用したところ、殆どの学生でT細胞という免疫細胞が生成されている事が判明したという。日本はK型による集団免疫をかなりの程度獲得している事になる。
実際わざわざ京大に足を運んで受けるのは大変なことなので、PCR検査陽性者数以外のデータを見てみよう。
以下は東洋経済オンラインから
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
(※他の道府県を御覧になりたい方はサイト下部の各道府県をクリックすれば道府県別に御覧になれます。)
〜実効感染者数〜
実効感染者数とは実際に感染者1人がどれだけ感染させることが出来るかを示したもの。これが高いほど感染力が強い事になる。
7月30日現在の東京都の実効感染者数は1.01、ピーク時は3月29日に3.62もあった。
→まだ1.0倍はあり、注意は必要だ。このまま1.0倍を割り込み、低位安定が続くことになれば真の感染は東京に関する限り終息に向かうのは間違いない。だからといってGO TOキャンペーンをやって良いという事ではない。せめて0.5未満が一週間継続出来てからにすべきだった。
〜死者〜
東京都の場合、死者は6月25日以降、7月15日、20日、25日、30日にそれぞれ1人ずつ亡くなっている。最も多かったのは5月2日単独で15人だった。それが平均の話だが、一週間に1人出るか出ないかという少なさに収まっている。
集団免疫を獲得すると死者が激減し始めるのは獲得した国の特徴でもある。
〜重症者数〜
最近重症者数が増えているという報道があるが、それでも感染者数(厳密にはPCR検査陽性者数が感染者ではない事は先程述べた)が3月4月と同等ではあるものの、重症者数は
7月30日現在:87人、ピーク時は4月30日:328人
であった。東京都のデータがないが、傾向として3分の1前後と見て良いだろう。そうなると29人対110人。
幾ら何でもこれで3月4月と同等だとは乱暴な分析である。
但しPCR検査に頼り過ぎる余り、真の感染者で重度の人が医療にありつけないという事態から重症者と死者が増えるという危険は十分考えられる。
この点は注意すべきである。
そうならない為にPCR陽性者数が真の感染者なのか、そうではないのかを厳密に仕分けする仕組みやツールを開発して早期に対応する必要がある。死者、重症者数、実効再生産数がそれほど増えていない(東京都と全国の実効再生産数は寧ろ下がり気味)という事はPCR陽性者数に相当数の真の感染者以外の人達がカウントされている可能性が高い。
CTLキットを開発した上久保氏すら、基準値の設定を間違えると反応が出ない場合もあると説明していた。
陽性者数以外の数値がすべて低いのは集団免疫を獲得した証拠なのか。もう少し様子を見るた方が良いかもしれないが、もしそれが本当で、逆に日本人が集団免疫を獲得した事に気づかれた方は大チャンスかもしれない。
(了)
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