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2020年07月11日14:19

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新型コロナウイルス・ノート【頭数だけでは同列には出来ない】

■感染増「今は制御困難」 西浦氏、山中氏との対談で語る
(朝日新聞デジタル - 07月10日 21:48)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6153343

■西浦氏のバックグラウンド■

何もしなければ42万人が死ぬとインパクトを襲い、全国民が西浦クラスター作戦に協力した。たかが一学者の為に全国民が動員され、経済崩壊を強いられるという戦後前代未聞の事態に陥った。

西浦氏は北大教授らしいが、実質は厚労相の人間である。当然加藤厚労相のバックアップのあっただろう。その加藤氏もまた実は厚労相の官僚上がりである。身内かわいさもあったと容易に想像がつく。

西浦氏は安倍総理の前でクラスター作戦の全容を披露した。クラスター作戦が功を奏するのは

・潜伏期間が短い

・強毒性である

ことだ。例えばだがエボラ出血熱のような病気には効果は絶大だが、今回の新型コロナウイルス(以下、新コロとします)はどちらの条件も満たしていない。潜伏期間は長く、弱毒性とまでは言わないが、手遅れにならなければ猛毒とまではいかない。

緊急事態宣言で外出自粛をし、下火になった時点でクラスター作戦を展開するという内容だった。

しかしながら「制御不能」とは頂けない。本来ならば西浦氏は出て来て説明しなければならない立場のはずである。これだけ全国民に無理強いさせ、経済崩壊をもたらしたのだから。それを権威ある山中氏を抱き込んで「制御不能」と嘯いていて良いのだろうか。

そんな作戦を採用した安倍氏も当然に責任はあるが、新コロ対策の無策ぶりでレイムダック化し、今更総理が出て来たところで、まともな国民であればあるほど、聞く耳など持たず、政権の死期が早まるだけだろう。日本の総理など1年交代でも務まることは子どもでも知っている。

個人的に余り好きではないが、小池都知事は或る程度分かっている。

「With コロナ」はどうせクラスター作戦なんて上手くいきっこないと踏んでいるから出て来た言の葉に違いない。クラスター作戦の無策さとそれを採用した安倍政権に対する強烈な当てつけに自分は見える。

■正しく、怖がる事の意義■

西浦氏と対照的なのは岡田晴恵氏の発言だ。終始一貫して「正しく、怖がる」と主張して来た。ではその意義について考えてみよう。

先ず、Withコロナの現状から。

都心も人が戻り、感染者が増えて来たのは確かである。電車に乗ればマスクをほぼ全員が着用して居る事、半袖シャツの男の隣には女性が座っていない事、女性客は女性同士固まって座っている事を除けば以前と大した違いはない。

前後左右気を配らずにスマホ弄りに血道を挙げている連中がうようよして来た点も「平常」に戻っているが。(笑)

確かに東京都で最も新規感染者が多かった4月7日以来の多さだ。では他の指標はどうなのか。

1PCR検査(単位:人)

4/7:271  7/9:7,135

PCR検査の陽性数が増えている側面は確かにある。4月7日の26倍も検査を実施していれば絶対的な陽性数が増えるのはトウシロの私が見たって当たり前だ。寧ろPCR検査数もセットでマスコミは報じるべきである。この点、相変わらずマスコミはこのような重要な情報すら視聴率の為ならば、ミスリードすら辞さない下心が仄見えて仕方がない。

2実効再生産数

4/7:1.61  7/9:1.59

実効再生産数とは感染者1人がどれだけ感染させることが出来るかという指標を意味している。この数値はほぼ同等と見て良い。個人的には

0.5未満:安全圏

0.5〜1.0未満:要観察

1.0〜1.5未満:やや注意

1.5〜2.0未満:要注意

2.0超:要警戒

ぐらいと考えている。最大は3月30日で、3.62もあった。最小は5月14日の0.36だった。5月30日に1.80に達した後は波がある。但し5月30日以降2.0に達していない。今は要注意であることに違いはない。但しこの指標は人口が少ないと誤差が出やすいので絶対視は禁物である。東京のような大都市だからこそ使いやすい指標である。

3感染者の世代

4/7:60代以上が最多  7/1:20代が最多で、次に多いのは50代、その次は僅差で30代


緊急事態宣言解除後、この点も最も異なる。新コロの「本場」はアメリカ、ブラジル、インドに移ったが、これらの国でも60代以上が深刻になりやすいのは国を問わず共通している。北海道では60代以上が最多と聞いているが、東京では高齢者は寧ろ警戒し、自粛しているのが窺える。20代が最多で次に多いのが50代というのもなかなか興味深い結果である。バブル・ゆとり親子の世代なのか・・・。

4死者は6月25日以降、ゼロが続いている。死者の数は隠しようがない。最も死者が多かったのは5月2日の15人だったことを思えば、統計上の話だが、死者が少ない傾向に変化はない。


いかがだろうか。新規感染者数だけで決めるのは早計である。また統計の取り方も少しずつ変わって来ている。4月ぐらいまではそもそもPCR検査の絶対数が東京都ですらこれしかなかったので、発症者を感染者と見做していたが、陽性数も加味されるようになった。
自分は実効再生産数を重視しているが、これが例えば総人口が100万人に満たない山梨県の場合はまた指標が変わって来るだろう。絶対数が少ないと誤差も拡大するからだ。

とはいうものの、都知事選の投票所で感染する人が出ないとも限らず、潜伏期間を考慮すると、感染者の発症率が高くなる一週間後、12日の日曜日までは状況を注視する必要がある。この水準であればまだ再宣言は不要ではないだろうか。

但しこれが実効再生産数が2.0以上を4日以上続くようであれば要警戒だ(東京都の場合)。

正しく、怖がることは数字を多角的に見る事である。

参考資料はこちら左斜め下
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/



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