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2020年01月25日23:44

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2020年のファーストラン・その4

■昭島拝島町六丁目の金網が意味するもの■

水道橋を潜るといつからだろうか、金網が両サイドに設けられるようになった。不法投棄を防ぐ為である。しかしながら、今となっては無意味なほど金網が綻び、緩んでいる。この金網が設けられる以前は夜な夜な人知れずさまざまなものを捨てに来る者が後を絶たなかった。今から35年ほど前、釣りに来て、何と墓石が捨ててあるのを見て仰天したものだ。流石に金網を設けてからは一時的に減ったが、金網の状態を見ると安心できないのではないかと思った。

実は嘗て青梅もそうだった。

吉野街道を軍畑大橋から暫く進むと、分岐が見えて来る。斜に左に進むと、紆余曲折があるものの、つるつる温泉の裏に出て、永田橋通りに出られるのだが、この分岐付近も同様だった。私が幼少の時以上にここで書くのを憚れるほどのものが捨てられていた。冗談抜きでバイオハザードのリスクがあるものも・・・といえばどんなものが不法投棄されていたか、お察しが出来るかと思う。この問題は青梅市の街程度の行政、財政規模では到底無理。ということで、東京都、国も力を入れて不法投棄を減らすことが出来たのである。

しかしなまじ八王子市は人口55万人を越えているから、果たして都や国がフォローしてくれるとはちょっと考えにくい。ましてやどの街にもいえるが、市境や飛び地のインフラ投資は後回しなのはよくある話だ。しかも八王子市は浅川は我が街の川と自負しているが、その他の川は自分の街の川という認識が乏しい。実際、秋川、多摩川を見れば明らかだ。未だにサイクリングロードが設置されていない。更にバブル経済崩壊以後、歴代の政権は悉く、緊縮財政を採って来た。戦争も内戦もない、そんな国で25年前と建設国債が同額という国は存在しない。

この綻びた金網と日本経済の凋落がダブって見えざるを得なかった。

橋を渡ると昼休みになっていた。工場や運送屋の女子社員らしき人達が遊歩道をジョギングをしていた。奥多摩街道(旧道)を渡ると拝島大師である。まだ旧正月前ということもあり、平日の昼間だというのに、参拝に来ている人達がいた。久しぶりに階段を上がった。何年振りのことだろうか。名前に15画が入っている人は地縁が薄いと言われるが、私も例外ではなさそうである。小中高が昭島の学校なのだが、勤め先は我々の代は殆ど募集が無かった。

階段を降りて、これまた久しぶりに大師通りの坂を上る。子供の時は長く、押して上がらねばならなかったが、今やずっと前に走り去った電動アシスト車すら、坂で立ち漕ぎせずとも追い越せた。途中の湧き水は子供の時によく飲んだが今は水が枯れている。地蔵らしき石像、石碑が鎮座しているところを見ると、夏場は沸いてくるのかもしれない。


■「はい、おたくは客で結構です」ならぱ厳しい客になれば良い■

そろそろ昼。昼食はR16を多摩川に向かう交差点近くの堂方上と栗ノ沢交差点近くのアジ庵 ガンジーに行こうかと思ったが、家にあるもので済ませようと思った。栗ノ沢は変形のスクランブル交差点で、タイヤセレクトというタイヤ屋だった。ここにローソン/スリーエフが出来た。このローソンはまだ行っていなかったな・・・と思い、入ることにした。

横浜本部のスリーエフも今やローソンに吸収された。私のような就職氷河期世代はコンビニなんて六大学以上でないとセミナーすら門前払いだと同級生から知った。スリーエフに応募した法政大の同級生は同社からハガキが来ただけだった。そのココロは

「はい、おたくは客で結構です。」

という意味である。六大学といっても、法政大でもダメだったよ、と言っていた。それを知っていたから、無駄な労力は使わず、その代わり、今の企業と昭島市役所は募集すらなかったので、他の多摩地区の市役所を受けた。「戦果」は合格こそしたが、採用には結びつかなかった。どういうことかというと、合格したのに内定取り消しでは体裁が悪いので、退職者がいなかったので、不採用という結果になった。

意外に聞こえるかもしれないが、政治家がいくら増えても日本の経済成長には直接的には寄与しない。しかし公務員は違う。お役人様の給与はGDPの構成要素の

政府最終消費支出

に該当するため、実はGDPが増えるのだ。勿論天下りは論外だが。

周囲からお前は順風満帆だな。全て合格しているじゃん、と言われるが、とんでもないことである。第一希望のところは殆どペケ。全て第二、第三希望のところである。次善の策として、第二、第三、第四希望でも・・・と思って歯を食いしばって生きて来たに過ぎない。自分のような就職氷河期世代はバブル世代のように社会から期待されている訳でもなく(その証拠に年齢で線を引いた年収格差、バブル世代との比較で何と200万円もある)、偏差値40台でも難なく一部上場企業に就職出来たり、一度も一般の企業でろくに汗水垂らさずして、地方の議員になれちゃったりする(だから近年地方議員たちの不正が全国的に多い)ゆとりや若い人たちとも違う。どこかの予備校のうたい文句に

「第一希望はゆずれない」

とあったが、我々就職氷河期世代はそれに拘り過ぎれば冗談抜きでホームレスになって野垂れ死にするしかない。だから止むを得ない事だった。それにしてもコンビニ業界も栄枯盛衰だ。

「はい、おたくは客で結構です。」

と同級生を足蹴りしたローソン/スリーエフの接客態度とやらを見せてもらおうか。

私とて販売士2級は持っている。

そう思って同店に入った。

個人的に最も大切なのは金銭の扱いと挨拶だと思っている。これがダメならば論外だ。最早次は行かないし、他の部分で良く出来ていても、評価に値しない店だと思っている。グルメ番組で行列の出来る店で、そこのマスターが客に聞かれもしないのにいちいち食べ方を説明したり、威張っているところは接客業の風上にも置けないと思っている。そんなところはタダでも行かない。

金銭の扱いがラフか丁寧かは小銭があっても、わざと札で払うこと。その時、ピン札ではなく、少々旧めの札を長財布から出すことにしている。更にその時、

「悪いですねぇ。旧いお札で。」

ということにしている。これで相手が客の顔を窺うようであれば、意味が分かっていることになるが、全く無神経で、ラフに扱うようだったら、次はない。

ということで、結果は及第点だった。次は少し時間を使いたいと思っている。自宅に食パンとキャベツとミニトマトがあったので、ローソンの定番的ベストセラーのゲンコツメンチを買って帰った。このメンチは全国で最も売れている。三千万個は年間売れているはずだ。

油も相応に手入れしているようだ。実は拝島駅から八王子に向かう際にこのコンビニを活用したいと思い、期待の意味で色々と書いたのだ。実際、緑街道から奥多摩街道(旧道)まではセブンが一軒あるだけ。本当に不思議である。矢張り以前も書いたが、拝島町北側(旧森ノ上)の守り神だったお稲荷様を破却した影響だろうか・・・。それだけにこのローソンのロケーションは貴重である。

QBEIのサイクルジャケットは良い仕事をしてくれた。安物は汗の排出性が悪く、汗がたまり、身体が冷えて風邪をひく事が多いが、これはそんなことは全くなかった。プロデュースは日本の京都市だが、QBEIといえどもメイド・イン・チャイナだ。しかし作りこみは丁寧だと分かった。

ファーストランは21kmと短かったが、色々と考えさせてくれたり、思い出させることが多々あった。

最後まで御覧頂きありがとうございました。

(了)

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