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2019年10月24日00:09

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雪原選手をヒルクライムに

■北陸新幹線、25日に全線再開=通常運行の9割−JR東
(時事通信社 - 10月18日 14:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5830934

■時刻表はどうなった■

 仕事でも観光でも信州は良く行くので、北陸新幹線の動向は大変気になるところだったが、先程時刻表を見て安心した。確かに減ってはいるものの、それでも東北、上越新幹線よりは多い。ただ半数は東京駅からだと長野駅止まりになっているのは無理からぬことか。

 とはいうものの、まだまだ復旧の見通しすら立っていない在来線も多い中、よく頑張ったと思う。

■急ピッチで出来た背景は■

 新幹線、と一口に言うが、すべて同じ車両を走らせている訳ではない。

 北陸新幹線はE7系で、これは上越新幹線も使っている。但し、北陸新幹線は最大30パーミルでも堪えられるようにしつらえてあるため、上越新幹線に投入されているものとは異なる。

 いわば、「峠スペシャル」なのだ。

 上越以外の新幹線と互換性があるかと言われれば、これが無い。

 東北新幹線はE5系が主力で、これが最高時速320km。一方E7系は最高時速275km。JR東に勤めていた人間によれば、本音は東北新幹線も実はE5系にしたいらしい。しかし現実にはE7系よりも遅い新幹線が走っているので、ここで更にE7系が入ってくると捌ききれなくなるのが現状なのだという。

 そこで白羽の矢が立ったのが、上越新幹線らしい。
 
 上越新幹線という「雪原選手」を「ヒルクライム」仕様に改造して間に合わせたのが現実とのことだ。

 但し、峠スペシャルである以上、走破性自体は東北新幹線よりも上なのは間違いない。

■北陸新幹線が最高時速300kmにならない理由■

 本音ではJRとしては全国統一で300kmで新幹線を営業したいに違いない。勿論、技術的にもそれは可能だ。

 しかしそれは無理である。北陸新幹線も300km営業は技術的には可能だが、その他の要因で不可能になっている。

 なぜ無理なのか。

 一言で言えば、整備新幹線だからだ。

 もっと詳しく見てみよう。

 線路は鉄道建設・運輸施設整備支援機構という国の組織が保有している。列車の運行だけを行なっているのが鉄道会社のJRである。

 使用している線路の所有者である鉄道・運輸機構に対してJRが開業から30年間は使用料としてお金を支払うこととなっている。あくまでもJRは借りているという立場であるのが、北陸新幹線が分類されている整備新幹線というわけだ。

 借りているため、最高速度を引き上げるには鉄道・運輸機構の同意が必要となる。しかし、鉄道・運輸機構がこれにYESと答えるためには国が法律を変えないといけない。

 整備新幹線に関する法律は「全国新幹線鉄道整備法」で決められている。これを国会で改正されない限り、鉄道・運輸機構の認可が下りない。

 たとえ、北陸新幹線の沿線の自治体である石川県や富山県、長野県が最高速度を時速300kmに引き上げることを要請したり、JR東・西日本がそれに応えようとしても、国の方針が変わらない限りは不可能なのが北陸新幹線の速度に関する今の状態といえる。

 その結果、北陸・上越新幹線は公称・260km、実際の最高速度は275kmがMAXとなっている。

 但し、コンフォートという面では細かいところまで東海道・山陽新幹線以上に手が入っているのは確かのようである。

 最後まで御覧頂き、ありがとうございました。


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