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2019年08月18日00:31

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迷宮入り事件を解く鍵・【町田美大生失踪事件・20年目の事実】

■「娘、捜し続ける」=失踪20年、父親真相求め−町田美大生不明・東京
(時事通信社 - 08月17日 15:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5751422

 今から20年前の1999(平成11)年、8月13(金)日に東京都・町田市で1人の女子大生が忽然と姿を消した。このニュース記事だけでは流石に20年前の様子はよく分からないので、事件概要を記しておきたい。

■事件概要■

 警視庁もただの事件ではないと採りあげたほどだったから、余程のことだったのだろう。その女性は井出真代さん(当時18歳)。モデルにスカウトされるほどの才色兼備な女性だった。通学先の美大は実家からだったため、生活環境にさしたる変化は無かった。

 ところが・・・。

 お盆で母・万里子さんの愛知県の実家に父・敏一さん、次男、真代さんの4人で当初から約束をしていたのだが、何とここで真代さんが「歯医者さんの治療の予約をしているから、行けない」と間際になっていきなり言い出したのである。母方の実家の愛知に行くのは恒例になっていたというのに。しかも病院の場所は自宅のある町田市成瀬から近いところかと思いきや、遠く離れた渋谷の歯科医院だった。近くの病院や実家近くの病院も勧めたが、なぜかどちらも拒否した。

 この日、もう一人の双子の弟はアルバイトに数日間、泊まりがけで行ったため、彼も同行しなかったという。結局帰省は両親と弟の3人で行くことになる。このアルバイトに行った弟は出掛ける前に真代さんに会い、挨拶しているが、この時も別段変わったことは無かったという。

18時、真代さんはJR横浜線・成瀬駅近くのレンタルビデオ店に返却に行く。

・・・以後、全く真代さんの足取りは途絶えたままで、このビデオ店の店員が最も信用出来る最後の目撃証言となっている。彼によると、軽装で成瀬駅の方に向かったという。

一方、そのようなことを知らない3人は愛知県の母方の実家に無事に着いた。祖母は真代さんの声が聞きたいとその夜、真代さんのPHSに電話をするものの、留守電のまま。自宅に掛けても同じだった。本来ならば弟が泊まりがけで出掛けているので、真代さん1人のはずだが、彼女も出ない。

15日、何度も電話するが、留守電のまま。誰も出ない・・・。

16日(月)町田の自宅に帰宅した。玄関のカギは掛かったままで、室内に変わった様子は無さそうだった。万里子さんは真代さんの友人宅に電話を掛けるものの、掛けた相手の中で誰も真代さんの居場所を知る人はいなかった。それどころか、不審に思った父・敏一さんは真代さんが頑強に渋谷の歯科医院に行くと言っていたので、いざ電話してみると、先方は「いらしていませんが・・・」と困惑した返事が返って来たというのだ。

17日(火)警察に失踪届を提出するが、警察は当初、「家出人」と見做していた。
 
 以後、彼女のご両親は身元不明の遺体が見つかるたびに見に行っていただけでなく、同年代の女性の白骨死体があれば、DNAを採取してもらうようなこともしていたという。

 ご苦衷、察してあまりあるものがあるではないか・・・。

 或る意味、行方不明事件は結果が分からないだけに不気味なだけでなく、事故や殺人事件と異なり、同じ被害を被っている人たちと悲しみを分かち合い、慰め合うことも難しいのだ。

 そのような中、2010(平成22)年、国会で満場一致で殺人、強盗などの時効が撤廃されると、再調査の機運が高まる。警視庁は真代さん失踪も「事件性あり」と判断。再調査の対象となった。

■事件性あり、の背景■

 警視庁が事件と判断した目安になったのは以下の点だろう。

 ◆軽装

 これは最後の目撃証言となるレンタルビデオ店のアルバイトの男性によるもの。彼女は写真のようなノースリーブにGパン、桃色のサンダルに布製のバッグ。成瀬駅方面に向かって歩いて行ったとのことだが、到底鉄道に乗って遠出をするカッコウではない。どう見てもお使い程度である。

 ◆無くなっていたもの

 母・万里子さんの証言では、水着、タオル、洋書が無かったという。確かに8月からプールに通っていたのは事実のようだ。

 ◆所持金

 自宅通学でそれほどおカネには不自由していないので、アルバイトの経験も無い。とはいえ、所持金に動きが無かった。彼女の通帳は唯一ゆうちょ銀行だ。これが何者かによって引き出されていれば追跡も可能だが、失踪後、ご両親が何度記帳に行っても同じ。つまり動きがない。

◆誰も見ていない、知らない

 これが最大の謎だろうが、ビデオ店を出てから、誰ひとり見ていないのだ。またPHSの発信履歴を万里子さんは片っ端から電話してみるが、誰ひとり知らないというのだ。

 最後に通話したのが、失踪2日前の11日。通話相手は真代さんの先輩の男性。20日に美術館に行けないかと誘ったというが、真代さんは11日時点ではまだ分からないけど、という返事で、別段変わった様子はなかったという。彼は失踪翌日、ゲリラ豪雨だったので、もしやと翌々日に近くの恩田川を彼なりに捜したが、手掛かりは無かったという。

■初期情報に潜む解く鍵■

 だが、ここでやや見逃せない情報が入って来た。

 彼女の友人の妹さんは当時高校生で、学校から帰宅後、学習塾に通っていた。この女子高生が直接被害に遭った訳ではないのだが、塾の友だちがあわや見知らぬ男のクルマに連れ込まれそうになったのだそうだ。警察には通報したとのことだが、聞くと他にも同様の案件があったらしい。

 このあたりを解く鍵に出来ないだろうか。

 成瀬駅前は私も実際に降りて行ってみたし、後日日常のお供にしている自転車でも少し遠いが行ってみた。なぜ電車と自転車とで分けるのかといえば、自転車と徒歩の人とでは目線が違うこと、また趣も全くことなることである。一度JR横浜線を使って降りてみた。町田駅と長津田駅の間。整備された市街地。商業施設はそうてつローゼン、プラザなるせ、成城石井。コンビニはロードサイドにローソン、なだらかな地形と丘に立つ建売住宅、住所は町田でも地形は最早横浜そのもの。綺麗などこにでもある郊外の街にしか見えなかった。

 しかし後日自転車で訪れた日は違った。私は探偵ではないので、推理なんてとても出来ないが、憶測の域を述べる事が許されるならば自転車で訪れた際に見た光景は違っていた。

 例えばだが、駅前に「おつかい」に来た真代さんをターゲットとしたクルマに乗っていた人物が角にクルマを停めて、道を聞いたとしよう。明るい郊外のロータリー、目撃者もたくさんいる。ならば大丈夫と思い、真代さんは親切に道を教えた。男(安心させる為、わざと誘導役は女かもしれないが)が言葉巧みにクルマまで誘導すれば連れ去る事は十分可能ではないかと。道の反対側にいる人から見たら、単に「お迎え」に来たとしか見えないだろう。会話は聞こえないのだ。

 勿論憶測の域を出るものではないが、学習塾近くに当時変質者の出没があったのは確かだし、まだまだ調べる余地はあるのではないだろうか。

★未解決事件に関する日記はコチラ

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