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2018年04月29日00:15

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迷宮入り事件を解く鍵・【赤城神社主婦失踪事件20年目の事実】

これまた不可思議な失踪事件のひとつである。

 流石に20年も経つため、もう一度詳細を先ず見てみよう。

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 今から20年前、平成10(1998)5月3日のゴールデンウイークに、千葉県の主婦・志塚 法子さん(当時48歳)が、家族(夫、娘、孫、叔父、叔母、義母)と共に、群馬県宮沢村(現・前橋市三夜沢町)の赤城神社へツツジ見物に訪れた。

 午前11時半ごろ到着するも、生憎の雨天だったため、神社に行く夫、叔父以外は駐車場で停めたクルマの中で待つことに・・・。

 しかし暫くして、法子さんは

 「折角だからお賽銭をあげて来たい」

 と言い、財布から101円だけを取り出し、神社の参道を登って行った。距離は直線にしてたった100m、雨天といっても、徒歩で1分程度だろう。

 その時の格好は赤色の傘を差し、ピンクのシャツ、黒のスカートという目立つものだった。

 娘は駐車場から法子さんが境内とは別方向の場所で佇む姿を目撃している。

 これが家族の見た法子さんの最後の姿となってしまったのである・・・。

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 家族はあたりを捜したが、見つからず、警察に通報。群馬県警も10日間で100名をつぎ込んで付近一帯を捜索したが、見つからず・・・。

 自分も行ったことがあるが、参道は山道ながらもよく整備され、崖など危険な場所、迷いそうな道は無い。県警の聞き込み捜査でも、ゴールデンウイーク中、神社に多数の観光客がいたが、不審な人物、物音を聞いた人はいなかったという。

 情報提供自体は皆無、という訳ではなかった。20件ほど寄せられた。しかし、彼女の発見に結びつくほど有力なものは今のところ無い。
 
 失踪から7カ月後、失踪当日と同時期の赤城神社で偶然撮影されたホームビデオが撮影者によって、テレビ朝日に提供された。そこには確かに彼女と思しき人物が、何者かに傘を差し出すような姿が小さく映り込んでいた。家族に確認して頂いたところ、「これは別人」と否定。しかし後に映像解析を試みると、画面右下の方に人影が映っていて、傘の色、髪の長さ、背格好も法子さんに極めて似ている人と判明。

 この間、数回、無言電話が掛かって来る。サービスが始まってそれほど経っていないが、志塚家ではナンバーディスプレイを設けていた。ディスプレイ上から推測した局番は大阪府と米子市。

 家族は後にテレビ番組「TVのチカラ」に出演。超能力捜査員まで動員されたものの、解決には至らなかった。

 県警も10年後の2008年5月、500枚のビラを配布し、翌6月、法子さんの失踪宣告がなされた。

 群馬県の方はご存じだろうが、同県には赤城神社が大小118社もある。とてつもない数である。とはいえ、その中でもツツジで有名なのはこの神社だけだから間違いないだろう。現場は特定出来ていながら、犯行声明も無ければ、身代金の請求も無い、遺留品はひとつもない、県警も頭を抱えている難事件のひとつである。唯一の手がかりはホームビデオの映像のみ・・・。

 手詰まり感は否めないのが現実である。

 自分は探偵ではないので、推理などという大それたことはとても出来ない。せいぜい蓋然性の高さから憶測することくらいしか出来ない。

 では、どのような蓋然性が考えられるのか?

 到着時間は11時半、ということは、8時半以降に家を出ただろうということが逆算出来る。ツツジ見物が目的だったのか、それとも何かのついでに立ち寄ったのか。並木は3.2kmにも及ぶことから、ついで、ということはちょっと考えにくい。他に目的は無かった、少なくともツツジ見物がメインだった、その可能性が濃厚だ。

 場所は赤城山麓にあり、確かにこの地域、年間を通して雨天は多め。折角千葉県からはるばる来たのだから、傘をさしてでも参拝して良いだろうという判断。これもおかしなところは無い。

 だが、私が違和感を覚えずにはいられないのは、

>しかし暫くして、法子さんは

 「折角だからお賽銭をあげて来たい」

 と言い、財布から101円だけを取り出し、神社の参道を登って行った。

  この部分である。なぜ「暫くして」なのか?

  もうひとつ、なぜ「101円」なのか?

 お賽銭をあげる、という行為は私ならば、迷いは無い。参拝する気があるならば、最初から夫と一緒にクルマから出ているはず。しかし、最初はその気はなく、途中から芽生えた行為を、雨天の中、行なうことなのか?しかし彼女は迷っていることが窺える。参拝以外の何かの目的を思い立ったような気がしてならないのである。

 もうひとつ。101円という金額である。勿論気まぐれに取り出した可能性はあるだろうが、100円でなく、なぜ101円なのか?

 私は参拝する時はいつも100円だ。学生の時は50円だったが、社会人になってからはずっと100円にしている。

 しかし彼女は101円だった。しかも周囲は全員、その金額をしっかり覚えているのだ。全員が覚えているということは、彼女が言ったからだろうが、ならばなぜわざわざお賽銭の金額を周囲に告げたのだろうか?

 余談だが、知り合いの風水師によれば、お賽銭の金額には意味があるらしい。タブーは10円玉と500円だと聞いた。10円は「とうえん」が「遠縁」を想起するからで、50円玉1枚は良いが、10円玉5枚は縁起が良くないらしい。500円は「これ以上(大きな)硬貨が無い」ことから、「これ以上効果が無い」を想起させるかららしい。勿論たかが語呂合わせだが、日本人はこの手の縁起を誰しも担ぐものだ。

 では、肝心の101円は?

101円は今までの訣別、物事の始まりを意味するという。

 また彼女の娘さんが境内とは別方向で佇む姿を最後に目撃している。境内へまっすぐ向かったのであれば、先に行っている夫、叔父とすれ違うはず。そうでないことは、彼女は実際には最初から参拝などしないで、山中へ続く道を選んだのではないか?

 ゴールデンウイークにも拘らず、誰も目撃者がいないのも頷けるところではないか。

 群馬県警も当初、山中の捜査(山狩り)を行なったが、遺留品すら出て来なかったのである。ということは、事故の線は薄い。もし事故であれば、遺留品は何かしら見つかっているはずだ。しかしそのようなものは何一つ出て来ない。捜索の範囲を大きく逸脱して遠方で事故に遭ったのであれば、それは失踪または事件、ということになる。

 逆に事件と考えてみる。

 先ず、彼女が1人で参拝するということは、誰も予測出来なかったことであり、そうなると計画的に彼女を付け狙った可能性は低くなる。事件ならば、突発的に発生したと考えられる。彼女が境内とは全く正反対の方向に佇んでいたという娘さんの証言が事実ならば、何かして、急きょそこまで行った、或いは何かまずいものを目撃して、口封じに誘拐された、または参拝の帰りに誰かに誘導された可能性が出て来る。

 その後、襲われた・・・。

 「TVのチカラ」では、超能力者・ゲイル・セントジョーン氏は事件、と結論づけた。

 男性が倒れているから手を貸してくれ、と言われて、彼女は男を助けて山中を進んだ後、暴行目当てで拉致され、解放されて暫くは生きていたらしいが、傷が致命傷となって、山中で息絶えた、と述べた。氏は「残念だが、ビデオの女性は彼女とは別人だ。」とのことだった。

 確かに今の48歳の女性は若い。

 しかし今から20年前の48歳の女性を暴行目的で襲うだろうか?アメリカだったら熟女を襲う事件は珍しくも無いが・・・日本の場合、中高年の主婦を襲うのであれば、金品目当ての方が現実的ではないか。当時の彼女には孫もいるのだ。しかも彼女の風貌は年齢不詳の、カネに糸目をつけずに若づくりバッチリの美魔女というタイプではなく、いかにも人の好さそうで、優しそうなママさんという感じ。金品目当ての強盗に襲われ、レイプされたとしても、生存して、息も絶え絶えで山中をさまよった場合、遺留品がどこかにあるはず。だが、先述したように、それはひとつも無いのだ。

 まだある。わざわざひと目に付きやすいゴールデンウイークにそのようなことをするだろうか?単に暴行目的であれば、主婦を、賑やかな日に選ぶのではなく、成功の確率から言えば、どう考えても雨天の平日に1人で参拝しに来た女性を襲うのがやりやすいのではないか?

 但し、山中に誘い出されていなくなった可能性も捨てきれない。実際、群馬県警は警察犬を動員しているが、県道にさしかかった頃、犬がクビを振ったという。拉致された可能性も捨てきれないが、当日はまとまった雨天だったこともあり、匂いが消えかかっていたため、それ以上追跡出来なかった可能性も十分有り得る。仮に拉致されたとしたら、遺留品のひとつくらい出て来ても良さそうなものだが、それもない。調べてみたが、今のところ、彼女は「特定失踪者」(北朝鮮に拉致された可能性のある失踪者)には名を連ねていない。

 この場合も動機が不明である。

 蓋然性の高さでいえば、自主的に失踪した、これが最も今のところ自然と考えられるのではないだろうか?だとすれば、今までの生活から訣別して、新しい生活に入る、人間関係も清算する、という意味だったら、なぜお賽銭が100円ではなく、101円だったのかも辻褄が合う。そして境内とは反対方向に家族に見て貰えるような位置でお別れの挨拶をした。

 だとすれば数カ月後掛かって来た、全く縁もゆかりもない大阪と米子市からの無言電話。彼女から、と考えられる。

 勿論なぜそういう決断に至ったのかはご本人でないと分からないが、もし私の憶測が当たっているならば、彼女は今68歳。お元気ならば、せめてご心配されているご家族とコンタクトのひとつでも良いので、取って欲しい、そう願ってやまない。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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