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2018年01月18日09:23

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迷宮入り事件を解く鍵【今市事件】

■栃木小1殺害、検察が場所など訴因変更請求 立証困難か
(朝日新聞デジタル - 01月11日 09:17)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4938250

 平成17(2005)年に栃木県・今市市在住の小学一年生の女児が誘拐、行方不明から翌日に、茨城県常陸大宮市の山中で遺体となって発見されたが、物証に乏しく、迷宮入り事件かと思われたこの事件、急転直下、容疑者が逮捕された。しかしそれでめでたし、めでたし、というほど話は単純ではなさそうだ。この事件、至るところ謎と問題を孕んでいる。

 凄惨な事件だが、流石に13年も前なので、もっと詳しい事件概要が必要だろう。

■事件概要

 平成17(2005)年、12月1日、栃木県・今市市(現・日光市)で小学一年生・吉田有希ちゃん(当時7歳)が下校中に行方不明になり、翌日約65km離れた、茨城県常陸大宮市内の山中の林道で胸を数カ所刺された遺体で、狩猟の下見に訪れたハンター達によって発見された。

 遺体の付着物からはDNAが見つかり、有力な手掛かりかと思われた。しかし、当時栃木県警の捜査部の者が誤って付着されてしまったことが判明し、凶器も見つからないなど、物証が乏しい中、捜査は難航した。

 平成19(2007)年7月、警視庁はこの事件を最重要未解決事件のひとつとして、「捜査特別報奨金」の対象に認定した。

 栃木・茨城両県警は平成26(2014)年、商標法違反容疑(偽ブランドの販売)で逮捕、起訴されていた、栃木県・鹿沼市の勝又拓哉被告(35歳)が有希ちゃんを誘拐、殺害したとして、逮捕、起訴した。

 拘留中に少女への誘拐への関与を仄めかす供述を始めたので、殺人容疑で再逮捕。

 但し、死体遺棄罪の3年の時効は成立していた。

 被告逮捕に結びつく情報を寄せた2人に、公的懸賞金、300万円と遺族らの寄付による情報提供謝礼金・200万円を合わせ、500万円が支払われたと県警は発表している(うち、1人は勝又被告の義父だという)。

 平成28(2016)年、2月から栃木県宇都宮市にある宇都宮地裁で始まった裁判員裁判で勝又被告は無罪を主張した。

 一審の裁判員裁判では、捜査段階で被告が女児を殺害したと供述するVTRが法廷で流されると、被告は顔をゆがめ、声を上げて泣き出したという。

 しかし、物的証拠に乏しく、検察側は女児に付着していた猫の毛が被告の飼い猫のものと矛盾が無いことを示した。

 遺体の被告のDNA型は全く検出されておらず、物証は乏しい。しかし、宇都宮地裁は「客観的な事実だけでは犯人と認定しがたい。」とした上で、被告の自白の信用性は認め、平成28(2016)年4月、被告に無期懲役を言い渡した。

 その続きはこのニュース記事である。

■不可解な点・その1:決め手となった証拠はたった2つだけ■

 この事件、非常に疑問点が多い。

 決め手となったのはたった2つ。

 ◆本人の供述
 
 ◆猛スピードで走り去った、白いクルマの特徴
 
だけ。
 
 後は

 ▼ロリコンマニアの雑誌、エロビデオが多数家宅捜索で発見された。

 ▼パソコンには、ニュースで使用されたと見られる有希ちゃんの映像が残っていた。

 しかしこのようなものは百歩譲って状況証拠でしかない。

 このようなものを所持しているのだから、あのような事件をやらかしてもおかしくない、という誘導的なもので、植草教授の事件と同根である。

 勝又被告は肝心要の偽ブランドの販売で逮捕後、供述したようだが、勝又容疑者を殺人容疑で再逮捕した理由を本人の供述以外、県警は全く発表していないのはどういうことだろうか?

 クルマについても証拠不十分の感は否めない。

 有希ちゃんが最後に目撃された後に付近を猛スピードで走り去った白いクルマの特徴が一致した、とあるが、そのような特徴があったら、直ぐに身元を割り出させるだろうと誰もが考えてしまう。なお、残念ながら、この車は勝又被告が廃車(注・トヨタ・マークIIだという)にしてしまったという。

■不可解な点・その2:有希ちゃんの血痕がなぜないのか?■

 勝又被告の供述では、その日のうちに殺害し、遺棄したことになっている。その際の殺害方法はナイフで6〜7回ほど常陸大宮市の山中で(ということは、その場で)刺したというものだった。

 ところが、有希ちゃんの遺体には奇怪なところがあった。何と、血液が抜かれた状態だったのである。発見者のハンターは

 「まるで蝋人形かと思った」

 と証言した。現場で即行殺害したのであれば、なぜ血痕が残っていないのか説明がつかない。

 法医学の東京医科大の吉田謙一教授も弁護側の証人として出廷し、

 「被害者は大量に出血したはずで、被告が自白した殺害方法とは一致しない。」

 と述べた。検死の結果では体内に残存していた血液はたった0.2L。1.3Lもの血液が流血したと結論づけている。まさに大量出血である。

 検死の結果、体内に残存していたわずかな食べものから、有希ちゃんは2日の朝方までは生存していた可能性が高い、と指摘。となるとますます不可解なことになる。朝方〜14時の間に殺害された訳だから、わずか7〜8時間の間に、有希ちゃんを殺害し、血を抜かねばならない。そのようなことが薄暗い山林で、それもたった1人で出来るのだろうか?

 屠殺業者に知り合いがいるので、わずか8時間程度の間で、人体の90%近い血液を抜き取ることが1人で出来るのか?と聞くと、技術と道具、設備が無ければ、限り無く不可能だ、という返事を頂いた。ということはその場で殺害というのはますます不可能ということになる・・・。

 ところがこのニュース記事では何と、2日の4時に変わっている。随分と二転三転し過ぎてはいないか。

 不可解な点はまだある。結論はまだ出さなくて良い。

 ■不可解な点・その3:出所が明かされない有希ちゃんの画像■

 まだある。勝又被告の部屋にあったパソコンの写真に存在した、有希ちゃんの画像。果たして彼が隠し撮りしたものか、それともネットで出回っている画像をコピペしたものに過ぎないのか、警察側は全く発表していない。もし前者ならば、堂々と発表すれば良いではないか。しかしながらそうではないということは・・・。

 ■不可解な点・その4:遺留品はどこへ行った?■

 それらだけではない。誘拐されたのは12月1日で、下校途中だった。ということは、ランドセルなどを背負っていたはずで、捜索が行われたが、見つかったという情報は全く無いのだ。これまた本人の供述のみで、被告は殺害後、2週間ほど掛けて、ハサミで細かく切り刻んでゴミ箱に捨てた、というものだった。

 先ほど、有力情報を提供した2人、と書いたが、それを提供したのは、勝又被告とソリが合わなかった義父である。息子のクルマにランドセルがあった、という証言だった。

 ■不可解な点・その5:クルマの特徴■

 2005年の週刊文春の記事では

「栃木の事件は、行きあたりばったりの犯行ではない。性的なイタズラが目的ではなく、おぞましい儀式を行うかのように有希ちゃんの体に傷をつけている。(※幾何学模様のことだと思います)得体の知れない犯人だ」(吉田有希ちゃん殺害事件の捜査関係者)

 有希ちゃんが行方不明になる直前に、不審車両が目撃されていた。

 「小学校から三叉路まで、4人の同級生の女の子で帰ってきたわけですが、有希ちゃんを除く3人のうち2人が、不審な車を目撃したと言っています。4人を追い越して、有希ちゃんが帰る左側の道へ入ったようです」(別の捜査関係者)

 2人の同級生のうち1人が、父親同席のもと取材に応じた。父親が話す。

「先日、警察の方が来て、もう1人の同級生が『泥がついて汚れている白い車を見た』と言っているのだけど、見ましたか?と娘に聞いていました。娘は『見た』と答えていました」

 取材の席で改めて父親が「見たのでしょう?」と聞くと、同級生の女の子は『見た。小さい車』と答えた。

 有希ちゃんの足取りが途絶えた三叉路から程近い造成地に仕事に来ている男性はこう証言している。

 「12月9日に思い出して警察に話しましたが、11月22日頃から30日までの間に、造成地の通路に白っぽい軽ワゴンが停まっているのを2回見ました。汚れていたのか、クリーム色だったのかも知れません。去年から何度か見かけていた車だった。2回とも同じあたりに停めていたが、1度は車の頭を通路方向へ向けて停めていて、次は車体を通学路と平行に停めていた。見たのは午前中です。事件が起きてからは一度も見ていません」

 これ以外にも別の男性が、ほぼ同じ場所で「白か灰色っぽい軽自動車に乗った、三十代の車上生活者に見えるような男」を複数回目撃しているという。
 
 犯人らしき車の目撃者が複数人もいて、普通車と軽自動車を見間違えたとしても、目撃者全員が見間違えるハズもなく、全員が小さな“軽自動車”と同様の証言をしているのに、捕まえた犯人の車は普通車の白のセダンだと報道された。

 犯行直前に、目撃された軽自動車なら、有希ちゃんの遺体を運んだのも、この白い軽自動車の可能性が高いだろう。

 「白のセダンの他に軽自動車も所持していて、それに乗り換えて犯行に及んだといった点も考えましたが、(北関東は1人当たりのクルマ保有台数は2台以上)、それらしき報道もなく、白のセダンで犯行に及び有希ちゃんの遺体を運んだことになっています。」(同、文春より)

■不可解な点・その6:被告の供述では面識が無いのに、有希ちゃんは事件当日、知っていると発言。■
 
 スーパーに隣接するクリーニング店の女性が、遺体発見前日、(女児に)声を掛けると

 「目のきれいなお兄ちゃんと待ち合わせをしている。二、三回待ち合わせしたけど、来なくて困っている」などと話していたという。
 
 被告は有希ちゃんと面識が無かったのでは?
 
 たかが小学生の女児の証言を採りあげ無いことを責めるのも無理はあるが、果たして、有希ちゃんが待っていたのは勝又被告なのだろうか。それとも別人だったのか?別人だとしたら、この人物はどこの誰なのか?

■不可解な点・その7:被告はこの林道を本当に知っていたのか?
 
 県道から遺棄現場となった林道までは約200メートル。林道はコンクリートで舗装され、ゆるやかな上り坂が続く。Y字路にぶつかり、そこから約40メートル先の斜面で有希ちゃんの遺体が発見された。

 この間に街灯は一切ない。周りは不気味なほど静寂が包み、聞こえるのは落ち葉を踏む音だけだ。 有希ちゃんの遺体が遺棄された当時の夜は晴天で新月。遺体は全裸の状態で、最低気温氷点下2度の中、一晩放置された。

 今回も天候は晴れで、明るさは当時とほぼ一緒。照度計の数字はほぼゼロを指し、照明を点灯しなければ、「5メートル先は判別できない」(捜査員)ほどだ。 

 林道は地元のハンターや野鳥の観察者しか使用しない。捜査員の一人は「土地勘がなければ、喩えこの街に出入りしていたとしても、全く林道には気付かないはずだ。」と話した。

 勝又被告によれば、土地勘はある、と証言。母親の販売の手伝いをしていた時に街を訪れたことがある、とのことだった。果たしてそれだけで、土地勘がある、と云い切れるのだろうか?遺体発見現場は地元の人すらめったに来ないようなところだというではないか。

■足利事件の二の舞にならないことを祈りたい■

 捜せば、まだありそうな気がするほど、この事件、 不可解なことばかりなのである。勿論勝又被告が本当に犯人であれば許しがたい。しかし、この事件・・・。栃木県の長閑な田舎町で、ロリコンな変質者を洗いだせば、容疑者は直ぐに見つかる、そういう思いこみが県警の発端に無かっただろうか?

 被告は状況的にはかなり分が悪い。ロリコン、ひきこもり、コミュニケーションで障害をも抱えている、更に怪しげな偽ブランド品を母親(香容疑者)と売りさばいていたという。確かに「あいつならばやりかねない」と義父が不気味に思い、決めつけたがるのも無理は無い。

 マスコミの嘘や湾曲報道は慢性化していることを考えると、世間に知れれば国を揺るがしかねない大きな出来事をカモフラージュするために、敢えて早急に解決しないで保留にして置き、絶好のタイミングで公にすることだって、やろうと思えば簡単だ。
 
 今後児童ポルノ単純所持で逮捕できるようになってしまったので、逮捕され、身柄を拘束されたら容疑者に薬を盛り撹乱させ、刑事が囲いこみ、密室で圧力をかけられたら犯人にしようと思えば、技術的には十分可能だ。

 つまり、事件の特徴から都合の良い人間を犯人にでっち上げることは比較的簡単なのだ。警察 司法 マスコミ 政治家 宗教が連携すれば十分出来る。
 
 特に初期捜査では捜査員は、遺棄の現場を見て、異様な殺され方をしていることに戦いたという。通常、幼い女の子を殺そうというのであれば、絞殺するのが普通だが、10箇所も刺していて、血痕が殆ど残っていないからだ。有希ちゃんは計画的な殺されたこと、宗教的なものを強く感じた者もいたという。何しろわざわざ幼い女の子を全裸にして連れ出すこと自体、被告の供述のような行き当たりばったりなどではなく、殺害の計画があったことを誰もが感じてしまう。

 ここに本当は解く鍵が隠されていたのではなかったのか?

 しかしながらいつしか田舎町に住む内気な外国籍(台湾)のロリコン男が発情してやったかのようにされてしまった。未だに真相が解明されない足利事件を嫌でも投影させざるを得ない。この事件では菅谷利和さんが冤罪として17年間も獄中生活を余儀なくされた。この二の舞にならないことを祈りたい。勿論、勝又被告がやったのであれば、許し難いことだ。だが、足利事件のように万一、冤罪だった場合、変質者だから自業自得というのでは暴論も甚だしく、その間にも殺人鬼はのうのうと生きている事実を絶対に忘れてはならないのである。

 長いレポートを最後までご覧頂き、ありがとうございました。

★未解決事件の日記はコチラ左斜め下

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