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2021年01月12日22:16

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ドゥーチュィムニー「社説[米軍ヘリ窓落下3年] 現状の放置許されない」

 2017年12月13日、米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校の運動場に、海兵隊の大型ヘリの窓が落下した。事故からきょうで3年になる。

 重さ約7・7キロ、約90センチ四方の金属製の窓が落下してきたとき、運動場には50人を超える子どもたちがいた。

 沖縄防衛局は事故後、校舎の屋上に監視員、地上に誘導員を配置し、米軍機が上空を飛ぶたびに子どもたちを避難させた。多い日には1日23回も避難したときがあった。

 「めっちゃむかつく」。子どもたちは、避難行動のため体育の授業や休憩時間を妨げられストレスをため込んだ。

 翌年8月、運動場の隅に避難用のコンクリート製の「シェルター」(避難施設)が設置された。今では、監視員を置かず、児童が主体的に避難するかどうかを判断している、という。

 同校の教室には、子どもたちの注意を促す張り紙がある。

 「(1)音聞いて(2)止まって(3)目視(4)怖いと思ったら逃げましょう」

 今月11日に開かれた学校の全体集会で、知念克治校長は、あらためてこの標語を紹介し、「一人一人が自分の命を守れるようにしてください」と呼び掛けた。

 これが、普天間第二小の現実である。今どき、このような小学校が日本中、どこにあるだろうか。

 事故から3年がたつというのに、危険性の除去は政治的な掛け声にとどまり、誰が見ても正常でない状態が日常化し、固定化されつつある。

■ ■

 窓落下事故が起きる6日前、普天間第二小から約1キロしか離れていない緑ヶ丘保育園で、ドンという衝撃音がした。職員が屋根の上を調べたところ、米軍大型ヘリの部品が見つかった。

 父母会は12月12日、園上空の飛行禁止を求める嘆願書を県議会などに提出した。窓落下事故が起きたのは、嘆願書を出した翌日のことである。

 19年6月には、浦添市立浦西中学校のテニスコートで20人余の生徒が部活中、大型ヘリのゴム製の保護材が落下した。

 さらに同年8月には、大型ヘリが本島東海岸沖を飛行中、重さ約1キロのプラスチック製の窓を落下させた。

 03年11月、普天間飛行場を上空から視察したラムズフェルド米国防長官の言葉を思い起こす。「こんな所で事故が起きないほうが不思議だ」

 起きていないのではない。現にしばしば、起きているのだ。

■ ■

 名護市辺野古の新基地建設に向け政府は、軟弱地盤の改良工事を進める考えである。 政府は、事業完了まで約12年と試算する。普天間返還は2030年代半ばということになる。

 その間、普天間飛行場の危険性除去をどうするつもりなのか。具体的にどのような手だてを講じるつもりなのか。

 それに明確な答えを示すことができなければ、無責任のそしりを免れない。

 普天間第二小の知念校長は全体集会で強調した。「危険は相変わらず隣にあります」
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