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2020年05月29日21:58

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ドゥーチュィムニー「[大弦小弦]憲法を追い掛けて」

 朝日に照らされて、すべてがきらきらと輝いていた。強く明るい青の水面(みなも)を魚が飛び跳ねていく。コロナの影響で工事が停止している辺野古の海を見るため、船に乗せてもらった

▼資材を運ぶ船もダンプも止まってはいるが、いつ動きだしてもおかしくない不穏な静けさが漂う。埋め立て域を見下ろすように、ゆっくりとたなびく日米旗。為政者たちの顔が重なって見える

▼共同通信社の直近の全国世論調査で、改憲の必要派は61%、不必要派を25ポイント上回った。中でも必要派に、国の権限を強める「緊急事態条項」の関心が高まっている。コロナ拡大のさなか、若者層ほど賛成の割合が高いという

▼「強くて大きい国の力を制限し、国と個人の関係を対等にするのは、とてもだいじなこと」。憲法を人間に見立て、一人芝居を演じ続ける松元ヒロさんは、著書の絵本『憲法くん』でそう語る。憲法は「国民から国への命令書」であると

▼船の上で真逆の世界を前に空を仰ぐ。さらに都合のいいように国が憲法を変えていこうと言うなら、それはまるで居直りのようなもの

▼きょう日本は73回目の憲法記念日を迎えた。沖縄は本土に復帰して48年、追い掛けて、追い掛けて、憲法を手にすることができているだろうか。まだまだ、まだまだと、辺野古の海がじだんだを踏んでいる。(粟国雄一郎)
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