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2020年02月23日22:25

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ドゥーチュィムニー「脳性まひの男性が基地問題に意見を表明するワケ 古里の新基地工事「胸がつぶれそう」」

 【名護】名護市辺野古の新基地建設問題を複雑な思いで見詰める辺野古出身の男性がいる。市東江に住む上間正敏さん(57)だ。大浦湾で埋め立て土砂を運ぶ運搬船を見るたびに「胸がつぶれそうになる」。新基地建設計画が浮上して20年余り。閉塞(へいそく)感と「自由に議論ができない」雰囲気を感じつつ、「平和がなくては福祉もあり得ない」とかみしめている。

 早産で生まれ脳性まひと診断された上間さんは4歳で那覇市の施設に入った。1981年に宜野湾市の沖縄国際大学に入学。14年間同市に暮らし、名護市に戻った。

 宜野湾市で住んでいたアパートは米軍普天間飛行場のフェンスから歩いて5分もかからない距離だった。「午前2〜3時までエンジンの調整で爆音が響く。今も周辺住民はストレスを抱えていると思う」。当時を思い出し、顔をしかめる。

 辺野古移設計画が浮上した当初から反対の意思は変わらない。「辺野古弾薬庫に米軍機が落ちたら、辺野古の集落はなくなる」。今も辺野古に暮らす80代の両親を思いつつ、米軍機が飛び交う普天間飛行場周辺の日常を重ねる。

 移設の賛否を問う97年の名護市民投票では、市民の間で積極的に議論が交わされたが、「マイノリティーは意見が言えない。基地についてものが言えなくなってくる」と危機感を覚えていた。市民投票から20年余がたつ今、渡具知武豊名護市長は新基地建設について賛否を明言せず「国と県の裁判の推移を見守る」と繰り返す。「リーダーが何も言わないのはおかしい」。危機感が現実になってきていると感じる。

 そんな中、希望を感じる出来事もあった。7月の参議院議員選挙で重い障がいのあるれいわ新選組の候補者2人が当選した。車いすに乗った2人が国会に入る姿をテレビで見て「感動し、勇気をもらった」。

 詳しく話を聞き、閉塞感の打破につなげたいと同党の山本太郎代表を11月初旬、名護市に招いた。百人以上が集まり、聴衆から基地問題や福祉・教育などについて意見が飛び交った。「とてもいい会だった」と振り返る。

 障がいと基地問題に向き合ってきた毎日。「障がいと基地問題に振り回されてきた人生を打開したい」。上間さんはその策を考え続けている。

(塚崎昇平)
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