辺野古新基地建設に反対し、米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みを続ける島袋文子さん(90)は一番乗りでゲート前テントへと足を運び、土砂投入から1年となる14日の抗議集会に参加した。参加者との交流に笑みを浮かべるも、サングラス越しの表情はふさぎがち。「1%しか埋め立てられてないというが、この1%の投入を許したことが悔しくて…」と声を詰まらせた。
辺野古や宮古、八重山で起きていることは戦争へと突き進んだ戦前をほうふつとさせるとし、「(政府の姿勢は)許しがたい」と批判。血の泥水をすすり、沖縄戦を生き延びたという自身の体験を語り「恐ろしい体験をした者として、なぜこの1%を止めきれなかったのか」と歯がゆさに肩を震わせた。
「だけど私は諦めない。生きている間に止めたい。(新基地建設が)なくなるまで、いくつになっても頑張るよ」と前を向いた。
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