21日投開票された参院選沖縄選挙区で初当選を果たした琉球大学名誉教授で憲法学者の高良鉄美氏(65)が22日午前、沖縄タイムスのインタビューに応じた。高良氏は「辺野古反対の民意が勝利につながった」と述べ、国会で新基地建設阻止を訴えていく考えを改めて示した。
高良氏は辺野古新基地に関し「基本的人権、平和主義、国民主権に合わない基地だ」と憲法上の問題点を指摘。米軍の機能移転により米軍普天間飛行場の閉鎖、撤去は可能だとし、沖縄の歴史を踏まえ国会で新基地は不要だとの理解を広げていくとした。
また、安倍政権が進める憲法改正に関し「憲法を政治的道具として変えていくのはどうか」と疑問視。衆参両院に設置されている憲法審査会は、改憲の流れが前提だとし「仮に審査会が開かれたら、改憲勢力を減らしていきたい」と改憲に反対の考えを示した。
沖縄振興に関しては、アジアに近い地理的優位性を生かし、地元企業に利益が還流する仕組みをつくるべきだと訴えた。国会では伊波洋一参院議員と会派「沖縄の風」で活動していく考えも示した。
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