沖縄県は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、石井啓一国土交通相が県による辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回を取り消す裁決を下したのは違法だとして、7月にも国を那覇地裁に提訴する方針を固めた。県幹部らが4日、明らかにした。
県は提訴するための議案を6月県議会定例会に提出する方針で、同日、県政与党に伝えた。賛成多数で可決される見通し。訴えは「抗告訴訟」と呼ばれるもので、政府と県は新たな法廷闘争に入る。県は裁判で、承認撤回は適法だと主張する。
県はこの他に、国交相の裁決に対し、総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に不服審査を申し出ている。
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