米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設のため、政府が本格的な海上工事に着手した6日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、工事車両の進入を阻もうとゲート前に座り込んだ移設反対の住民らを機動隊が排除するなど、騒然とした。
「新基地建設を阻止するぞ」「暴力をやめろ」。6日午前11時半ごろ、ゲート前で機動隊による排除が始まると、住民の怒号が響いた。隊員が1人ずつ持ち上げ、別の場所に移動させると、ショベルカーや砂利を載せたトラックが次々と基地内に入っていった。
抗議活動に参加した同県うるま市の70代女性は、「この海に触れてはいけないのにブロックを入れている」と工事着手を批判。「米国とばかり仲良くしていると日本も狙われるのではないか」と懸念を示した。
同県宜野座村の元教師島田忠彦さん(69)は、「知事から権限を奪い、強引に工事を進めようとしている。最悪だ」と政府を酷評。「裁判でも止められないなら県民が止めるしかない」と力を込めた。
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