mixiユーザー(id:58701848)

2019年02月20日07:54

116 view

怖い話9

実話怖い話
『闇』

前に住んでいた家での話。
家の中に居ると常に目の端に闇が見えていた。
その闇はもぞもぞ動くように形を変えながら目の端に居た。
見ようとすると消える。
暗闇の中に居るとそれが近づいてくる気がした。徐々に目の端の闇が広がってゆく。
灯りがあると目の端のまま。暗闇では徐々に視界を覆うように広がってくる。
引っ越す前の家では懐中電灯が手放せなかった。
灯りがないと、目の端の闇が近づいてくるのか広がるのか、形を変えてくるから。
たまにその闇は手のような形だったり髪のようであり顔であった。
それがその家に引っ越してきてから、その家を引っ越す日までずっと目の端に居続けた。
暗闇の中目を開けると、嬉しそうに近づいてくる。慌てて灯りを付けるとまた端に行く。
ゆらゆら揺れながらチャンスを待つ「ねぇ、かわってよ」と囁きながら・・・
6 16

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する