三屋清左衛門残日録の巻

ＢＳフジで「三屋清左衛門残日録」北大路欣也版を録画、視聴した。

出来は良い。楽しめた
　落ち着いて見ていられる優良な時代劇だ。　原作がしっかりしているのだろう、以前の仲代達矢ＮＨＫ版も良かったから。

どちらの作品も キャスティングがＧＯＯＤ！だ。

あえて旧作・新作を比べると、町奉行は「伊東四朗」よりは「財津一郎」のほうが如何にも昔のガキ大将っぽい。　
　腕の立つ剣客は「山下真司」よりは「渡辺大」の方が好み。
幸薄い小料理屋の女将は「かたせ梨乃」ではなくて「麻生祐未」だろう。「かたせ」では自分自身で苦境も解決してしまいそうな精神的強さがあるもの。

　昔のライバルは「佐藤慶」がピッタリ。　口惜しさが陰にこもって なおそれを表情に出さない不敵さがジンワリと漂ってる。　「寺田 農」だと無念さが顔に出過ぎて やや軽い。

甲乙つけがたいのが「息子の嫁」。両作品とも　とても素晴らしい。　「南果歩」の方は実在感のある「出来の良い嫁」で、「優香」の方は理想的な嫁だが現実には居ないであろう感がある。

新作（評価は７５点です）は、前後に分けての4時間枠なのに、旧作のＮＨＫのはシリーズ14話（80点です）なのでその分じっくりと描けたって点が、有利不利になっていると思う。