年始年末の番組の一つに バイオリニストの「高嶋ちさ子」の父が出演していた。
この人は業界では有名らしく、テレビカメラにも慣れた感じが漂っていた。
彼の言うことにゃ、「今じゃ時効だから言っちゃうけれど」と前置きして「昔、有名レコード会社に勤めていて、ビートルズのレコード販売を担当した」とのこと。
ところが当時の日本での洋楽は「ベンチャーズ」などが人気者で、ビートルズはパッとしなかった。
そこで一計、ラジオリクエストの受付女性たちを買収して、他の歌手へのリクエストを「ビートルズの曲」に差し替えさせたのだそうだ。
「それで人気が出たんだ。」と、さ。 いわゆる武勇伝だね。 娘も隣で困った顔をしていた。
以前にもこの日記で書いたけれど、本当にビートルズ人気はそこまで凄くは無かったんだ。特に初期は。 一般的に有名になったのは 来日公演の後からだと思う。
そもそも洋楽が好きなのは、私が属していた中学・高校のクラスメイト50名の内一人か二人。しかも洋楽のポップスやジャズ、ウェスタンやフォークなどのファンだったりするので、ロックが好きだったのは、全校生徒1500人で何人いたのやら。
雑誌やテレビなどのインタビューで(そのころ若者だった)現在の歌手や作曲家たちが「あの時はビートルズに刺激を受けた」だの「彼らの音楽に感動した」だの「ビートルズが居なかったら音楽の道には進まなかった」などと必ず言うけれど 本当のことだろうか、
取材者側の空気を読んでいるだけではないのかな。
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