剣豪が向き合うと

映画などで 実力のある剣豪は、相手と対面するだけで、その力を推測出来ることになっている。　西部劇だとガンマンが対面するだけで敵の射撃能力を推し量ってしまう。

子供のころは　疑っていたが、今なら得心がいく。
私のようなヘボでさえ、将棋の試合で 30手ほど指せば、ネットであっても対戦相手が「上手」なのが「実力が近い」のか、「下位級者」なのか　手ごたえで分かるのだ。

この年始年末　多くのネット試合を行った。　で、分かったことは、「ソフト指し」が けっこう多い。特に午後から夜に多い。　おそらく学生　それも小学生であろう。　試合の前半は本人の力で戦っているのだが、形勢不利になってくると「AI」に頼って戦うようだ。　前半と後半では まるで別人が指しているかの如く 圧倒的な攻撃をしてくる。プロすらも脅かす「AI」が相手では、私が勝てるわけがない。

まあ、子供だから 勝つことのみに執着して、「どうだ、俺は強いだろう」と誇りたいらしい。　仕方がないので 以後は平日の午前のみにネット対戦するようにした。　案の定、奇妙な実力の持ち主は 皆無となった。
子供は　実に短絡的な行動をするから、困る。　人の迷惑は省みないから嫌だ。

今回の「カヌー選手」の事件はも　小学生かと思うほどにガッカリな行動だ。そんなことまでしてオリンピックに出ても 心は晴れないだろうに。　救いは自首した点だけ。