木曜日は高山先生の診察だった。一番に名前を呼ばれて、診察室に入ったら
「入院してる方がいいか?」
と訊かれて、
「うーん、家族のごはん作らないといけないしなあ〜。」
「あんたの家、お化け屋敷やもんなあ。」
「何かいるって事?」
「住んでる人間みんなおかしいもんな て意味。特にお母さんがおかしいよな。」
「そーやねん、うちの家おかしい、空気おかしい、ってお姉ちゃんがよく言う。」
「あんたはすごい頑張ってるで。幻聴は、こうして知ってる人と話したりしてる時静かになるの?」
「うん。」
「週一でもいいからデイケアに行けたらいいな。」
「昼過ぎまで寝てるし、お母さんのお昼ごはん用意しなきゃいけないしデイケアは無理かなあ・・・。」
最後に
「病気が苦しければ苦しいほど治るのは早くなる、て事を覚えておいたらいい。」
ってピースサインを両手でされて、
「またおいで。」
って言われて、また診てくれるのかと思って
「いつ・・・?」
て訊いたら
「3週間後」
て言われて
めっちゃ嬉しくて「ありがとうございます!」
て言って診察室出たら
三週間後高山先生休診で、いつもの孫先生に診てもらってください、て処置室で言われた。
そうだよな・・・二年待ちの人だっているのにそこを特別に二回連続で診てもらった事自体奇跡だよなあ・・・・て思って。
やっぱ高山先生洞察力というか着眼点がすごいなあ、って思った。
薬も処方してくれて、幻聴に効くハロペリドールを一切やめていた。
薬で収まる幻聴じゃないって見抜いたんだなあ、普通のお医者さんは絶対「これで様子みましょう。」って言うけど、高山先生は2週間ぐらいで変わらなかったら、減薬か薬をダイナミックに変える。それが合うからまた凄い。
それで、帰ってお姉ちゃんに一部始終を話したら
「それって、高山先生がそう言うって事は入院した方がいいんじゃないの?」
て訊かれて、夕飯も宅食に変えたのに、しんどくて寝てるっていうのは、私もおかしいなあって思ってて、私はこの家で暮らしてて、自分のエゴを捨ててるから、普通の人はもっと自分のしたいようにしてるのかな・・・・て話してて、
休息入院していいかなあて話になって、
今日また高山メディカルに行って今度は孫先生に入院希望で(孫先生から見たら入院するほどではないみたいだったけど、家族間の距離を取るっていう形で、という事を話されて)お願いしていつもの病院のベッドの空きを調べてもらって月曜日に入院することになった。
うちの家なんでこんなおかしいんだろうなあ・・・。
お母さん、急にボケてきて、心配。
うちの家おかしいって会合で言っても
「何がおかしいの?」
って不思議がられるし、どう説明したらいいかなあ。
自炊をやめて、生協の夕食サービスをとったら、今までとった宅食の中で生協いちばんおいしい。
赤字覚悟で、でも私が入院するから二食分ですむからなんとか家計回ってくれると思う。
家事ってなんでこんなつらいんだろー。働くのも無理、家事も無理、何だったらええねん、みたいな。
まあデイケアとかなんだろうけど・・・。
年末年始病院かなあ。クリスマスケーキ予約したんだけどな。
あー高山先生の診察受けれて良かった。入院だけど心は軽いもんな。不思議だ。
終
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