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日記一覧

妄想小説 風舞 47
2018年01月29日06:56

            妄想小説 風舞 47 カーステレオが旧いスイングジャズを奏でている。チャッ・チャッ・チャッと刻むリズムの上をドラムが走り、サックスやトランペットが舞う。甘い声の女性ボーカルがかぶさる。俺はこのテープをダビングした時の

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妄想小説 風舞 46
2018年01月28日09:05

          妄想小説 風舞 46「今の時代、ひょっとしたらどこかで人造人間作っていそうな気もするけど・・快楽だけを求めるならクスリの中毒患者になるのが一番の早道らしいよ。一度使ったら病みつきになるらしいけど・・」「どうし知ってるの?

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妄想小説 風舞 45
2018年01月27日07:32

           妄想小説 風舞 45「わたしはね、マスター、男女同権って言うならセックスだって一緒だと思うの。ただ待ってるだけでは駄目。女だって抱かれるばかりでなく、男を抱いてもいいでしょう?」「今の時代、そうなってるんじゃない?草食

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妄想小説 風舞 44
2018年01月26日07:24

妄想小説 風舞 44「今ならおふくろの気持ちも解るよ」 不倫を否定すると尚子は口を閉ざすかも知れない。清楚な雰囲気に溢れた尚子だが、尚子の父親から聞いた話しでは男遊びが過ぎるらしい。元々宮守家の女は男

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妄想小説 風舞 43
2018年01月25日09:54

           妄想小説 風舞 43「ねぇ・・マスター、聞いてる?居眠りしてない?」 尚子の声で我に返った。そうだ俺は運転中なのだ。尚子とドライブ中なのだと実感する。夢では無い。確かに俺の眠っていた能力がどんどん開花している・・「ラジ

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妄想小説 風舞 42
2018年01月24日08:36

             妄想小説 風舞 42 人は恋すると駄目になる。俺は異性を意識しだした頃から自分をそう戒めて来た。出稼ぎばかりでほとんど家にいないくせに、帰って来ると変なことを俺に教え強要する父親、父親が帰ると妙にいそいそとし、あふ

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妄想小説 風舞 41
2018年01月23日09:06

妄想小説 風舞 41「お昼にはまだ早いし、もう少しここにいない?」「いいけど・・俺・・しゃべるの苦手なんだよ、女性と2人きりでいても、何していいかわかんないし」「うそおっしゃい。お店でいつもしゃべっ

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妄想小説 風舞 40
2018年01月22日10:55

           妄想小説 風舞 40 尚子はしかし、怖がるよりも好奇心の方が強かった。トイレに行くふりして、仲間に電話している。パソコンに秀でた仲間のようだ。都井岬周辺の警察無線や自衛隊の無線傍受を命じている。車の横でたばこを吸いなが

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妄想小説 風舞 39
2018年01月21日09:40

           妄想小説 風舞 39 ヘリは俺達の上空に停まり、次々と戦闘服の男たちを降ろしてすぐに飛び去った。映画でしか見たことの無いシーン。自衛隊のレンジャー部隊のようだ。隊長らしい男が俺に敬礼をし、二手に分かれてすぐに捜索に入っ

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妄想小説 風舞 38
2018年01月20日09:47

               妄想小説 風舞 38 岬馬の出産の時期と聞いていたが、まさにその時期であった。母馬の傍で草を食む仔馬が点在している。今にも産まれそうな大きな腹をした馬がいる。なだらかな稜線にうまい具合に配置されたそれらの馬は、

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妄想小説 風舞 37
2018年01月18日10:30

妄想小説 風舞 37「ちょっと質問」 尚子が手を挙げた。いたずら娘が何か悪いことを思いついたようなしぐさ。吸い込まれそうな黒い瞳。思えば、尚子はどんな経緯で店へ顔を出し始めたのだろう?まだ高校生だった。母

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妄想小説 風舞 36
2018年01月17日07:45

妄想小説 風舞 36 酒と睡眠薬を同時に飲むと、意識が残ったまま眠りへ落ちる。忙しくて昼飯を食べそびれ、夜は夜でコーヒーとタバコの吸い過ぎで食欲が無い。ゆっくり食べる時間が無いことも多かったが、ごく少量しか胃袋に

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妄想小説 風舞 35
2018年01月16日13:50

            妄想小説 風舞 35「怖い・・家の周りに幽霊がうじゃうじゃいるってこと?」 そう言えば昔から尚子は幽霊嫌いだった。からかうつもりだったが、心配なくらいに怖がっている。「幽霊と幽体離脱は違うさ。幽霊は死んでも死にきれな

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妄想小説 風舞 34
2018年01月15日08:47

           妄想小説 風舞 34「いいわよ。あなたの判断で話して・・・」 テレパシーでそう告げると、幼子は素早く姿を消す。おそらく尚子は気づかなかっただろう。それほど素早い動きだった。「神社の話しをする前に・・なぜ俺が尚ちゃんの結

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妄想小説 風舞 33
2018年01月14日10:30

          妄想小説 風舞 33 尚子が横に坐りタバコをくわえる。二人の吐き出す煙が絡まる。眼で追いながら俺は、尚子と絡み合う自分を想像した。身体中に活力がみなぎっている今なら抱けるかも知れない。尚子の父親が心配していたとうりなら、

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妄想小説 風舞 32
2018年01月13日06:40

妄想小説 風舞 32「俺の感情をどう捉えたかは知らないが、いわゆる同性愛とはちょっと違うよ。島袋さんを俺が好きなのは女性であった時の話しで、男の島袋さんでは無い。だからややこしく複雑なんだ。愛情とと恐怖を

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妄想小説 風舞 31
2018年01月12日06:40

          妄想小説 風舞 31 こういう時が尚子の一番魅力的なとこだと思う。尚子は自分でもまたその武器を知っているのだ。「ふふ、マスターたら可愛い・・あの頃と、ちっとも変わらないのね」 目的地である都井岬へ近づきつつあった。山の間

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妄想小説 風舞 30
2018年01月11日11:00

          妄想小説 風舞 30「確かに時代が違うよね。俺が若い時って、まだパソコンが普及し始めた頃でさ。携帯電話も無かった」「そう言えば、マスターはパソコン使いだしたの早かったわね。お店のホームページ持ってたじゃない・・」 話題を

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妄想小説 風舞 29
2018年01月10日08:33

          妄想小説 風舞 29「わたしたちにはもう止められないんです」 赤い光に包まれた部屋で尚子の父親と姫と呼ばれた幼子が言った。二人の話しを信じるかどうかを俺は迷ったが、少なくとも俺が思い悩んでいたことへの疑問を解いたと言う意

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妄想小説 風舞 28
2018年01月09日09:19

          妄想小説 風舞 28「ごめん話しが脱線した・・つまり俺が言いたいのは・・」 俺は宮守家が皇室と深い関わりを持つ家系であること、それも、警護や秘書みたいな役割をもっているのではないかと言う推測を語った。それは、古代社会だけ

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妄想小説 風舞 27
2018年01月08日09:44

          妄想小説 風舞 27「これで確信が持てたよ」 俺の視線の動きで尚子も幼子が消えたことに気づいたようだが、尚子も気にせぬよう決めたようだ、チラリと後部座席を見ただけで先を促す。「宮守家伝説ってのは、どうも皇室と関係がありそ

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妄想小説 風舞 26
2018年01月07日06:46

          妄想小説 風舞 26 見ないでもわかる。多分幼子だ。ちょうど信号が赤に変わるタイミングだったので俺はスピードを落とし、信号で停止した。尚子に後部座席をみるよう眼で伝える、振り向いた尚子も幼子が同乗していることに気づいた。

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妄想小説 風舞 25
2018年01月06日07:05

           妄想小説 風舞 25 沈黙に耐えられないと言うのも俺の弱点のひとつかも知れない。思えば尚子が店に独り残り、カウンターに並んでコーヒーを飲んでいる時、俺はたえず何かをしゃべっていた。撮影中に知り合った写真仲間の話し、ブロ

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妄想小説 風舞 24
2018年01月05日06:25

           妄想小説 風舞 24 尚子から電話が来たのはまだ7時前。幼子に朝食を食べさせ、俺はコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。新聞を配っている時は見出しを見るくらいでゆっくり読んだことが無い。「マスター朝早くにごめん・・今日

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妄想小説 風舞 23
2018年01月04日06:56

 妄想小説 風舞 23 夢ほど腹立たしいものはない。いつも肝心なところで眼が覚めるのだ。寝る前にカメラ雑誌で見たヌード写真が、記憶の襞からヌードをキーワードに検索し、真由美を夢に出したのだ。科学的に分析するとそう言うこ

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 妄想小説 風舞 22
2018年01月03日06:21

           妄想小説 風舞 22「わたしのヌード撮ってくれない?」 ドアの前で、真由美が衣服を脱ぎだす。白い肌に黒の下着が現れる。「ちょっと待てよ。外から誰が見てるか・・」 ブラを外した真由美のとこへ駆け寄る。ドアは不透明なガラス

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妄想小説 風舞 21
2018年01月02日08:57

妄想小説 風舞 21「今日来たのはね。マスターにお願いがあるの・・」 俺の太ももに両手を突き、真由美が顔を近づける。「怖いな・・泊めてなんて言うなよ。俺は自制心の無い男だからね。明日には子供が生まれるよ」「アハ

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妄想小説 風舞 20
2018年01月01日06:24

妄想小説 風舞 20 久々に立ち上がった自分の男に、複雑な想いだった。持て余していた若い性はとっくの昔に忘れていたはずだ。いや、消し去ったはずだった。それほど多くの性体験はないが、苦い記憶しか俺にはない。恥ず

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