明日の朝に 30「正直に申し上げて悪だと思います。わたしたちは永い間アンドロイドの消息を掴めませんでした。妨害者がアンドロイドの血を引く者とは掴んでいたのですが・・」 アレックスは核心を避けている。当然かも知れない。妨害者であり、俺の一番身
明日の朝に 29「危険ってなんだよ・・」 俺は理沙の言葉に少し反発した。なんだかんだあったとしても、百合は俺の娘だ。他人から悪く言われるとなぜだか腹が立つ。そんな自分の感情を不思議に思うのだが・・「他人は何て言うかわからないけど、それなりに
明日の朝に 28 真由美との暮らしは、世間一般で言う夫婦とは言えなかった。女性のことを小説からでしか学んでいない俺に、正しい夫婦生活が解るわけでも無いのだが、俺には店があり気さくな常連客がいて、昼も夜も家にいることが無い。店は朝10時開店で
今朝の分、途中まで書いてあったのですが、どうしても後が続きません。昨日、日南市の油津赤レンガ館のコスプレイベントがあることを思いだし、宮崎の写真仲間に次も会おうと約束したからなぁ・・と、とりあえず顔だけは出そうかと・・頑張って遠出をしたの
明日の朝に 27「百合がアンドロイドだとして・・何を企んでいるのかしら?」 理沙がアレックスに聞く。「人は進化し、共同社会を作ります。人種や部族の意識も無く、一人一人がみんなのために、みんなが一人のために自分の役割を果たします。艦長は人類の
明日の朝に 26「つまり、アンドロイドもまた現在まで子孫を残していると言うこと?」 理沙が驚いた声を上げる。「それも、艦長ただ一人の血を受け継いでね。これが何を意味するかを考えねばなりません」 アレックスが俺を見る。俺に答えを求めているよう
小説をさぼってます。一昨日と昨日の天気は身体への影響が大きかったデス。冬眠する時期になったとばかりやたら眠くて、新聞配達に出る時以外は寝てました。布団を敷きっぱなしってのは久しぶりです(笑) まぁ昨日はちょっと元気が出て、部屋の中から雨が
明日の朝に 25「篠原さんと同じように、わたしも艦長が、他のクルーとは異なる眼でアンドロイドの子を眺めていたと予想します。そしてそれが艦長とアンドロイドのその後に影響したのかも知れません」 アレックスの言葉を聞きながら、俺はふと思った。高度
明日の朝に 24「アンドロイドがいたことがどんな問題になりますか?」 アレックスに質問した。子を産める身体になったとして、種の保存と言う本能までは身に付けまい。実験を試みたパイパイ博士も子孫を残すことはアンドロイドと人のハーフが産まれたらど
明日の朝に 23「艦長もその実験にかかわっていて、艦長の子を産み育てるようにインプットされているとしたら・・」「アンドロイドの学習機能がどの程度かにもよりますが、わたしたちの祖先が地球に不時着した時、アンドロイドがどんな行動をとったのか?存
明日の朝に 22「篠原さんの疑問は当然ですね」 アレックスが微笑んだ。「わたしたちの時代も、もちろんセックスはあります。しかし、篠原さんの時代とはちょっと意味合いが違います。種の保存本能はもちろんあります。結婚という形式もあります。ただ、種
明日の朝に 21「生命体は、わたしたちの祖先が暮らした星も、流れ着いたこの地球でも、元々は母系社会なのです」「あ、それはなんとなくわかります。日本では卑弥呼がいました。外国でも楊貴妃やクレオパトラなどがいますよね」「わかりやすい所では我々の
明日の朝に 20「おはようマスター」 懐かしい声で夢から覚めた。どことなく平安時代のお姫様を思わせるkだ顔立ちだ。丸みを帯びた顔の、おでこの下に澄んだ黒い瞳があって、ちょっと唇をすぼめた理沙がいた。早速メグを連れて来たようだ。そう思ってゆっ
明日の朝に 19「口伝することを止めたいと思ったら・・自分の代で終わりにしたいと思ったらどうするだろう?俺が艦長の末裔だと仮定して・・正直、俺は口伝しようと思わないよ。理沙の言う、異星人の末裔としての能力を俺は持っているかも知れない。だけど
明日の朝に 18「俺の子供?・・考えもしなかったよ。ひょっとしたら?の妄想すら思い付かなかった・・」「でもあなたの子がいるとして・・なぜ私たちの時代に連絡が取れないのかしら?どこかで血が途絶えた?」「推測だけど・・」 俺は篠原康則に憑依する
明日の朝に 17 女を部屋に送り届けた時のことはあまり覚えていない。布団を敷いてと言う女を寝かせ、気がついたら裸で抱きあっていた。オスとメスになって交じわっていた。なぜそうなったか理解できない。メスを感じなかったから安心して送って行ったのだ
明日の朝に 16 そう言えばあの女の名前はなんと言ったのか?「お兄さん、1杯おごってよ」 酔っぱらいの女と知り合ったのは、俺が仕事帰りに時々寄っていたスナックであった。いつも一人で飲んでいる女も時々来ているようで、顔は見知っていたがしゃべっ
明日の朝に 15「忍者ねぇ・・」 俺の言葉をコピーし終えた理沙は、わかったようなわからないような顔でつぶやいた」「言われて見るとそんな気もする・・12使徒のメンバーの祖先はびっくりするくらい社会的地位が違うのよ。大富豪の末裔もいるし歴史に名
明日の朝に 14「当たっているかどうかはわからないけど・・俺たちの祖先は忍者みたいなものだったかもしれないな」「あら?どうしたらそんな発想が浮かぶの?あなたって、いつも突拍子もないことを考えつくのね」「過去へ来て、篠原康則に憑依してわかった
明日の朝に 13「そんな発想をすると言うことからして、あなたは指導者になるべき生まれた人だと思う・・」 理沙が言う。「わたしやメグちゃん、そしてわたしの知る口伝者たちは皆、自分が生きる意味は口伝することとしか意識して無いのよ。口伝する意味も
明日の朝に 12 俺の閃きはしかし、すぐに打ち砕かれた。俺の心を読んだかのように理沙が言ったのだ。「わたしの時代・・マスターがやってるお店はもう無くなっているし、マスターがどこへ住んでるかもわからないのよ。正直に言うと生きているか死んでいる
明日の朝に 11「オレンジの紐か・・それは多分俺の守護神なんだろうな、紐で無く蛇だよ」「生まれた干支が守護神や援助者になるってことはわかっていたけど・・マスターはひょっとしたら地球に不時着した時の艦長の血筋かもね」 理沙が納得したような顔で
明日の朝に 10「まさか時間旅行中に別人になるなんてね・・予想もしなかったわ・・」 理沙との少しの会話で、俺はメグと一緒に時間旅行へ出た経緯を思い出していた。自分たちの祖先は異星人であり、地球探索中のトラブルで母船と連絡が取れなくなって、地
明日の朝に 9「わたしは未来から来たメグちゃんの母親の子孫なの」 突拍子もない理沙の言葉に思わず苦笑した。変人だと皆に言われ、自分でも認めてはいるが、一応の常識を俺は持っている。人は時として嘘をつき、それを笑い合いながら生きているのだ
左目の出血でおぞましい顔になっているクウネルです。白目の部分がどす黒い血で覆われていますので、鏡に映る自分の顔が怖い(笑)医師は「時間がかかりますよ」とのんびり言いましたので身体が吸収するのを待つしかないようです。それ以外にも、入れ歯が折