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2020年09月28日19:00

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妄想小説 暁烏 75

ビール小説 暁烏 75ビール
 サブの足を両手で掴んだ後は覚えていない。防衛本能で。俺はただ捕まえた足を離さないことに必死だった。だがそれが幸いだったようだ。サブは俺の顔面を殴ったが片足なので、それほどの破壊力が出せなかったようだ。
 それほど痛いとは思わなかったが、顔へのパンチは脳を揺らす。頭がポワ〜ンとなり、変な話しだがすごく気持良い。後で聞いたのだが、俺は殴られながら笑っていたらしい。そのまま気絶したいのだが、意識が無くなる前に次のパンチが飛んでくるので気絶が出来ない。俺は笑うしかなかったのかも知れない。
 笑いながら俺は、無意識に掴んだサブの足を頭上に上げたらしい。良く覚えてはいないが、それでサブのパンチをかわそうと思ったようだ。そしてサブの腹や胸に頭突きをしていたようだ。殴られながら胸や腹に頭突きする俺の首をサブが掴んだ。俺は頭突きが出来ない。共に攻撃ができなくなった時、俺は笑いながらサブの目に噛みついた。サブが悲鳴を上げた。俺の首に回した手を離し、でたらめに殴ってくる。俺は殴られて一旦は噛みつきをやめるが、直ぐに同じ場所を噛みつく。
 背中から羽交い絞めにされ、俺とサブは引き離された。サブにも俺にも、もう戦意は無い。荒い息を吐きながら事務所に担ぎ込まれ、治療を受けた。
 しばらくして、スーツやくざが俺を迎えに来た。親分の部屋に通される。和服姿の親分はさすがに貫禄がある。服装のせいだろうか?さっきは中小企業のおやじさんに見えたのにと、俺は不思議な気分だ。正直早く帰りたい。殴られた顔が腫れているらしく、身体も熱っぽい。
「真一って言うたなぁ、お前、竜二にやくざにはならん言うたんやてな。なんでや?」
「入れ墨が嫌いなんです」
「アホか、入れ墨は入れんでもかめへんのやで、個人の自由ちゅうやつや」
 親分は声を上げて笑った。面倒なことになったぞと思いながら、俺は「まっとうに生きたいからママの店で働きたい」と答えた。ママの店で働きだしてから、まだ10日しか経っていない。正直に言うと、喫茶店での仕事が俺に向いているかなどわからない。ただ、やくざ=前科持ちという印象を持っている俺は、やくざになって刑務所送りになるのはまっぴらだ。乞食とやくざどっちかを選べと言われたら、迷いなく乞食だと答える。飯が食えなくても犯罪者にはなりたくない。(続く)

コーヒークウネル日記コーヒー
 今朝も快晴。雲ひとつない空は、陽が昇る前に山技サが赤らむだけです。いつも見ている宮崎市の写真仲間は撮影スポットを沢山持っていて、天気の状態などで場所を決めているのか今朝は川が少し赤味が出ているタイミングで手前に停泊中のボートを置き、良い瞬間をとらえていました。陽が昇る場所と時間、どの久土で撮るかを事前に知らあべていると言う話しをしてくれtことがありましたが、元気で長時間走り回っているので場所にも詳しい。かくあるべきだと思いながら、僕は近場専門。暇があるとテレビを見ているので撮影に良さそうな場所も知らない。この差は元気のある無しでなく意欲のに違いでしょうね(汗)
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