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2020年09月19日19:12

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妄想小説 暁烏 67

ビール 暁烏 67
 女房の事故が自分のせいだと責任を感じた義信が、病室に泊まり込んで看病したいと言った時、俺は反対しなかった。「絶対に義信のせいでは無いから自分を責めてはいけない」と言っただけだ。10日で退院できると言うし、身の回りの世話が必要なのは今晩か明日くらいまでのはずだ。女房も少しは反省し、義信に優しくしてくれるだろうと思った。
 が、それは大きな間違いだった。翌朝、女房の病室に顔を出すと、義信の様子がおかしい。俺と眼を合わせないのだ。
「父さん、しばらくいるんでしょ?ちょっと家に帰って来る」
 逃げるように病室を出る義信。
「何かあったの?」
 女房に聞いたが答えない。俺が義信の高校中退を認めたことを、そうとう怒っている。口も聞きたくないオーラを強く出してそっぽを向く。夫婦も長くやっていると、こういう時はヘタなことを言わない方が方がいいと解る。コーヒー豆の焙煎があるからと、俺は早々に退出した。
 女房が入院中、義信は俺と会うのを避けていた。俺が犬を散歩させ、病院へ顔を出すときに義信は病室から消えている。売店へ行ったとか、トイレへ行ったとかで、病室へいないのだ。女房が自由に動けるようになると、家に帰ったと言う。女房に義信の高校中退の件はどうなったか聞くと、中退を認めたと言う。代りに義信は留学したいと言い出したそうだ。
 女房は義信が留学するのなら反対はしないと言う。義信の教育は自分がすると、俺には一切口を出させない女房なので、俺の考えなど聞く耳を持たない。義信と相談しながら留学先を決めると言う。本当にそうだろうか?また押し付けたのではないだろうか?そう思って義信にメールを送ったら、随分時間が経ってから返信があった。留学は自分の希望で、留学先も自分で決めると言う返事だった。
 俺は、独りで外国に暮らすのは心細いかもしれない。アメリカかオーストラリアなら、ホームページで知り合った奥さんがいるので、安全面など聞いて見ようかと返信し、すぐに二人にメールを送った。二人とも社交ダンス関連で知り合った日本人だ。二人とも帰国ついでにわざわざ都城に来たことがあり、その時に店にも来たし、一緒に踊ったことがある。現在はホームページの掲示板にコメントを残してくれたり、メールのやり取りをしている。(続く)

コーヒークウネル日記
 昨日はメチャアツでしたが、今日は風があったせいか涼しかったような・・ほんと当てにならない天気予報で、午後から雨となっていたので、天気が良いはずの明日に皇子原公園へ行くことにしました。
 バイクのガソリンが微妙で、いつも行ってるガソリンスタンドが明日休みでなければ明日でも良いのですが、念のために補充へ。ついでに早水公園を覗いて見ました。早水公園に彼岸花は無いと思っていたのですが、万葉植物園などに少し飢えたようで、見頃を迎えていました。群生ではないのですが、この時期、やっぱり目が行きます。下手な鉄砲式で今日も彼岸花を撮りました。
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