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2020年09月16日16:55

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妄想小説 暁烏 65

ビール 暁烏 65
 義信と一緒に病室へ入ると、女房が誰かと電話で話していた。慌てて電話を切る女房。
「学校などへは連絡したの?手術は何時から?」
 女房に話しかけると同時に看護婦が入って来、手術準備ができたと告げる。女房は学校への休暇願は出したと言い、義信をチラリと見たが何も言わず、手術室へ向かう。俺と義信は手術が終わるまで手術室前の待合室で待つしかない。
「母さんが事故ったのは僕のせい?」
「義信のせいじゃないよ」
 俺はどう言えば義信を気楽にできるかを考えた。義信は母親への最初の反抗が事故の原因ではないかと思っている。そうじゃないと説明しても納得しないだろう・・それで思いついたのが、若い時に俺が読んでいた「生きがいの夜明け」と言う本を読ませることだった。経済学者が価値論の考察として、人はなぜ産まれ生きるのかを書いた本である。
 人は心が神の領域になるまで、何度も生まれ変わり、修行せねばならないと考えた時、自分が今置かれている状況はすべて自分を高めるためにあるので受け入れよ。他人を羨んではならないと言う説には少し納得できない部分もあったが、物の見方や考えかたのひとつと考えればそれなりに役に立つ。俺は何度も生まれ変わりたくないから、現世で終わりたいと思ったのだが・・
 待合室でその本のことを話し、俺は話しを飛躍させた。自分の精神を神の領域まで高めることを皆が考えたら、遠い将来地球外生命体が地球侵略に来ても、世界は国を超えてすぐに協力するのではないかと言う発想だった。その時に中心になるのはたぶん日本だ。なぜなら外国は思想の根幹や行動規範が宗教にあり、異教徒と協力するのは難しい。が、日本は歴史的にいろんな宗教を受け入れて来た。儒教もキリスト教も釈迦もアマテラスオオミノカミもごちゃまぜにし、正月に神社へ行き、お盆や葬式に坊主を呼び、クリスマスもイベントとして祝う。
「神に誓って」と言えば、外国ではまず嘘をつかないと言われるが、日本人は平気で嘘を言う。苦しい時に神に祈り、何事も無ければ神の存在など気にもしない。
 そんな日本人だからこそ、地球統一などの時にはそれぞれの宗派の違いを認め、尊重しながら協力できる方法を考え出せるはずだ。
 そんな馬鹿げた話しを義信にしていると、戸高さんが訪ねて来た。契約した携帯電話を届けるついでに、お見舞いに来たのだと言う。(続く)

コーヒークウネル日記
 昨夜天気予報を見たら、小林市は曇りの予報でした。最近の天気は曇り予報の場合、時に雨が降ったりしますが陽が射したりします。で、彼岸花の時期を逃さぬように、萩の茶屋へ行こうと決めていました。日南の棚田はイマイチ場所がわからず、辿り付けるか不安だし、棚田らしく撮るポイントもわからないのです。
 で、萩の茶屋へ行けば、萩の花と彼岸花のコラボが撮れるし、彼岸花が咲いていなくともバラがあるはずと・・カーナビが時々機嫌を損ね使用不能になりますが、昨夜試して見ると機嫌が良さそうだったせいでもあります(笑)
 都城市は新聞の配り始めは雨が降っていたのに、雨が止んだので、終日曇りの予報が出ている小林市は雨が降らないと思っていたのですが、運の無い男です。現着して撮影を始めようとしたら雨(笑)
 車の中でしばらく様子を見ていたのですが、小雨が止みません。せっかく来たのだからと、いつもの望遠ズームでは無く広角ズームと傘で対応することに・・
 滑って尻もち突いたりしながら危なっかしい撮影をしてきました。こういう時は明るいレンズで無いと駄目ですね。絞り開放でも思ったように背景がボケずでした。
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