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2020年09月06日17:21

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妄想小説 暁烏 56

ビール 暁烏 56
退院した日の夜は、客が来たり電話があったりで、久しぶりに賑やかな夜だった。女房と結婚する前、勤めていた店の近くに3畳一間の部屋を借りていた時のような賑わい。
 異なったのはあの時は金の無い学生が多く、ほとんどが男だったのだが、その夜は年齢層が高く、近くにコンビニがあったせいか、何やかやと食い物が集まる。俺の退院祝いだと言いながら、俺が店を閉めて以来、久々に顔をわせた客も多かったので、ある種の同窓会みたいな雰囲気。さすがに近所へ気を使い、8時には閉会にした。
 その意味では、新聞配達をしているのはラッキーだった。朝が早いから、いつも8時には寝てるんだと、しれっと言えた。臨時の配達員を手配した所長からは、身体の回復を見ながらしばらく休んで良いと許可をもらっていたので、皆を早く返す必要は無かったのだが・・
 翌朝、俺は医師に指定されていた時間に病院へ行った。車がこれまでの中古のパジェロからジムニー換わっている。俺のこだわりの癖を見抜いている咲さんとマスターが交換していたのだ。
 病院では受付けを終わるとすぐに検査へ回される。傷の治癒が早い原因を調べるための、いわばモルモットみたいな扱いだ。身長・体重測定から、排尿排便の有無と回数、食事の時間と何を食べたかの問診、そして血液採取に始まる最新機器を使った詳細な画像撮影。多額の検査料金が必要なはずだが、すべて病院が負担すると言う。
 身体の異常は自分でも気になっていた。離婚して独り暮らしを始めてから、急に体重が増え、身長が伸びていたのだ。年金と新聞配達が収入源なので、なるべく衣料品などに金を使いたくないのだが、すぐに着れなくなるので、安物専門の衣料店で身体に合うものを探すしかない。
 そういう店はズボンの裾直しなどをしてくれない。俺はズボンの裾を鋏で裁断し、長さを調整していた。若い時は胴体が長く足が短いのがコンプレックスで、それで夢だった社交ダンス教師になることを諦めたのだが、60歳後半から急に足が長くなっていた。シャツもM寸からL寸に変わり、LLでないと着れなくなっている。体重や身長の変化は足腰の弱さになり、歩くのが億劫になったのと、金が無いので社交ダンスも止めた。それは年齢と食生活の変化が原因だと自己分析していたのだが・・
 検査が昼前に終わり、俺は「SAKI」へ顔をだした。咲さんとマスターが笑顔で迎えてくれた。(続く)

コーヒークウネル日記
 体風10号の影響で都城市も避難勧告が出ています。雨風は強まったり弱まったりで、大騒ぎするほどの雨だろうか?などと思ったりします。さっきネットを見たら宮崎県の一部が暴風域とか言うのもありましたが、まだ奄美大島あたりかな?
 新聞配達は、たぶん休みだろうけど、その判断は夜に電話がくることになっています。自宅待機中ってとこです。
 ギャオで韓ドラや映画を見ているのですが、なぜか読み込みが遅く見れません。せっかちなので待てないクウネル(笑)小説の書きだめをすれば良いのですが、気圧変動の大きい台風時は頭が働かず情緒不安定になるので駄目です、寝たり起きたりオロオロするだけで、今日の分だけしか書けませんでした。明日は明日の風が吹くです。停電になってアップも出来ないかも知れないとのんきに構えています(笑)
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